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完全キャッシュレスバス、11月実証運行開始 観光・イベントなど29路線

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国土交通省は30日、深刻化するバス運転者不足への対応として、完全キャッシュレスバスの実証運行を開始すると発表した。事業者の申請に基づき以下18事業者29路線を選定し、18事業者29路線を選定。実証運行は早いものでは11月1日から開始する。

対象となるのは、利用者が限定的な路線(空港・大学・企業輸送路線など)、外国人や観光客の利用が多い観光路線、キャッシュレス決済比率が高い路線、自動運転など他の社会実験を同時に行なう路線。

対象路線/エリアは、北陸鉄道(石川県金沢市)1路線、関東自動車(栃木県宇都宮市)7路線、国際興業(埼玉県さいたま市)1路線、京王バス(東京都調布市など)3路線、東急バス(東京都渋谷区など)1路線、東京BRT(東京都港区など)1路線、小田急ハイウェイバス(箱根向け高速バス)2路線など、横浜市交通局(神奈川県横浜市)2路線、川崎鶴見臨港バス(2路線)、神奈川中央交通(神奈川県平塚市)1路線、富士急バス(河口湖)1路線、富士急モビリティ(河口湖)1路線、名鉄バス(愛知県名古屋市など)1路線、宇部市交通局(山口県宇部市など)1路線、伊予鉄バス(愛媛県松山市)1路線、西日本交通(福岡県福岡市)2路線、西表島交通(沖縄県竹富島)1路線。

観光客が多い路線のほか、国際興業は浦和レッズ主催試合開催の埼玉スタジアム2002路線、京王バスは土日の味の素スタジアム路線など、イベント等特定の利用者向けの路線が多くなっている。

国土交通省は、完全キャッシュレス実現のため、標準運送約款において、バスの運賃・料金の支払方法としてキャッシュレス決済のみを指定する規定等を追加。11月1日以降、順次実証運行を開始し、2025年3月頃から効果検証結果のとりまとめを行なう。実証運行の結果を踏まえ、今後他の路線においても実証運行を検討していく。