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Bluesky、嫌がらせ対策を強化 「返信を非表示」「引用ポスト切り離し」

分散型SNSのBlueskyは、信頼性と安全性を高める取り組みとして、嫌がらせ対策の強化を発表した。アプリでは最新版のバージョン1.90から利用できる。

引用ポストからの切り離し

最新版のバージョン1.90において、ユーザーは特定の投稿に対する引用ポストをすべて表示できるようになる。同時に、引用ポストから元の投稿を切り離す機能も実装した。

引用ポストから元の投稿を切り離す機能を実装

これにより、ユーザーはスレッドを“管理できる状態に維持する”ことが可能。理想的には、大勢からの嫌がらせといった形に発展することを制限できるとする。

一方、引用ポストは誤情報を修正するためにもよく使われるとし、ラベル付けサービスを活用して、将来的にはコミュニティノートのような機能を統合していく方針。

返信の非表示

バージョン1.90では、投稿に対する返信を非表示にできるようになった。スレッドの作成者のみが操作できる。非表示にした返信は、非表示の返信画面の後ろに配置され、アクセスはできるものの視認性は大幅に低くなる。非表示にした返信や、どの投稿が非表示にされたかは隠されるわけではなく、公開データという扱い。

返信を非表示にできる機能

通知のフィルター

アプリの通知は、通知ダイアログの歯車アイコンからカスタマイズが可能になった。優先通知機能が用意され、フォローしている人からの更新のみを受け取るといったフィルタリングが可能。

例えば、大勢のフォロワーがいて通知が殺到している人や、投稿が予想外に注目を集めて通知が止まらないという人などに役立つとしている。

通知のフィルターが可能に

フォローしている人の「誰かへの返信」表示頻度を改善

従来のBlueskyアプリでは、フォロー中のフィードにすべての返信が表示され、視認性の面で課題となっていた。最新版ではフォロー中のフィードに表示される返信の頻度が減り、少なくとも、2人のフォローしている人との間の返信を含む会話のみが表示されるようになった。

また、古いスレッドに返信すると、フォロワーのフィードには起点となった投稿から表示されるようになった。

返信があると、フィードではスレッドの最初の投稿も表示される

このほか、Blueskyで提供されているリスト機能について、ユーザーが、スターターパックまたはキュレーションユーザーリストの作成者をブロックすると、作成者が作成するリストから除外されるようになる。このブロックは、3種類目のリストであるモデレーションリストには影響しない。リスト機能の改善については今後詳しく紹介される予定。

このほかバックエンドのインフラもアップデートされ、アカウント停止(BAN)回避、ボットネットを含むさまざまな有害(toxicity、毒性)な行為に対抗していく方針で、今後も新たな取り組みを発表予定としている。