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大阪・千里中央にイオンと阪神阪急が商業・エンタメ施設 オトカリテ跡地等

駅西街区の外観

イオンモールと阪急阪神不動産、豊中市は、北大阪急行 千里中央駅の東西で、商業施設等の整備・再開発や、道路上空の再整備の検討を進める。2032年の事業完了を目指す。

「千里中央地区活性化基本計画」として進められている事業。駅西側はイオンモールが所有する旧オトカリテ敷地、駅東側はエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)グループが所有する千里阪急百貨店・千里セルシー敷地および阪急阪神不動産が所有する千里阪急ホテル敷地を整備する。

大街区化による施設整備のイメージ

基本計画についてはコロナ禍前の2018年度に策定されたが、コロナ禍を経た社会、経済状況の変化、および千里中央公園の再整備などの環境の変化に対応するため、豊中市や大阪府、地区内地権者が参画する協議会において、「千里中央地区活性化基本計画<改定版>」が策定された。

従前の計画では、駅西街区の旧オトカリテ敷地での商業施設等の整備、駅東街区の千里阪急百貨店とセルシーでの商業の一体開発、両街区で道路上空利用による大街区化、バス乗降場の集約化などが盛り込まれていた。

改定版では、駅西街区については商業・業務・宿泊・高度医療など多様な機能の導入を追加。駅東街区については、百貨店、物販、飲食、サービス、エンターテイメント機能を有する大規模施設整備を加えた。また、2025年度末閉館予定の千里阪急ホテルの跡地(公園南街区)では、周辺と連携した交流機能等を検討する。

駅西街区では、先行開発区域として「SENRITO」が開業している。この中で、イオンモールは「イオンSENRITO専門館」を展開している。

イオンSENRITO専門館

新たに整備を実施するエリアについては、イオンモールは商業機能を中心に業務機能、多様な潜在需要を受け入れる宿泊機能、宿泊機能と連携し人生100年時代を見据えた高度医療機能等の高次都市機能を導入した複合施設を検討する。

駅東街区の千里阪急百貨店・千里セルシー敷地について阪急阪神不動産は、両敷地間の廃道と新設されるバス・タクシー乗場の上空利用により大街区化を行ない、千里阪急百貨店が入居する延床面積10万m2級の大規模商業施設を新設するとしている。

千里阪急ホテル敷地については、大規模商業施設および隣接する千里東町公園と連携した賑わい・交流機能の導入を検討する。

これらの施設では、イベントを通じて新たなライフスタイルを提案するほか、セルシー広場を継承する賑わい広場の整備・運営や千里中央駅から千里東町公園に繋がる歩行者ネットワークのバリアフリー化など、賑わい・憩い・交流のあるまちづくりを目指す。

また、イオンモールは土地区画整理事業について、豊中市、H2O、阪急阪神不動産と連携・協力しながら進めるとしている。