ヤフー、ふるさと納税本格参入　「Yahoo!ふるさと納税」今冬開始

LINEヤフーが「ふるさと納税」に本格参入する。スマホで完結できる新サービス「Yahoo!ふるさと納税」を2024年冬に開始する。

「Yahoo! ふるさと納税」は、「Yahoo!ショッピング」上で展開。Yahoo!ショッピングアプリとマイナンバーカードを使って、オンラインで完結するワンストップ特例制度の控除申請ができる機能を導入するなど、申し込みから税金の控除申請まで、全ての手続きをスマホで完結できるサービスを目指す。

2008年より導入されたふるさと納税は、「地方創生」を理念に、応援したい自治体を選び、都道府県、市区町村へ「寄附」ができる制度。税金還付・控除が受けられるだけでなく、返礼品がもらえることから、利用者数は年々増加。2023年度の全国の寄附金額は1兆1,175億円と初めて1兆円を超えた。

一方、ふるさと納税を利用したことのない人も多く、その理由として、「制度がよくわからない」「手続きが面倒」などが挙げられている。

LINEヤフーにおいては、従来より「Yahoo!ショッピング」に出店しているふるさと納税事業者を通じた寄附の仕組みを導入しており、150万商品以上の返礼品から、応援したい自治体や商品を選んだ寄付に対応していた。しかし、従来の方法では各ふるさと納税事業者のポータルサイトを経由することから、手続きが「Yahoo!ショッピング」内で完結せず、控除申請もLINEヤフーでサポートできなかった。そのため、「わかりづらい」「手続きが面倒」といった課題があったとする。

今回の「Yahoo! ふるさと納税」は、“手続きすべてスマホで完結”をコンセプトとし、どこよりも簡単で便利なサービスを目指して開発。返礼品選択後の決済や税金の控除手続きなども、Yahoo!ショッピング内で行なえる。また、確定申告不要で寄附金控除が受けられる「ワンストップ特例制度」の電子申請は、Yahoo!ショッピングアプリとマイナンバーカードだけで、オンラインで控除申請が完結する機能を導入する。

「Yahoo!ふるさと納税」の返礼品には「かんたん手続き」のアイコンを付与。ユーザーは「Yahoo!ふるさと納税」の商品を売り場内で簡単に見つけられる。

「Yahoo! ふるさと納税」は、大手ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」との連携で実現。自治体情報や返礼品等はさとふるから提供される。さとふるを利用する自治体は、LINEヤフーの申込みのみで、さとふるの自治体情報や返礼品情報を、Yahoo!ふるさと納税に掲載できるようになる。なお、Yahoo!ショッピング内に出店している「Yahoo!ショッピング版さとふる」は、今後も継続して寄付を受け付ける。