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5秒で畳める「スマートEV 特定原付モデル」

ブレイズは、同社が開発した「スマートEV 特定原付モデル」について、Makuake応援購入プロジェクトによる販売を8月20日に開始する。価格は239,580円。

最高速度20km/h以下の車道走行モード、同6km/h以下の歩道走行モードを備えた「特例特定小型原動機付自転車(特定原付)」。ペダルを漕ぐ必要はなく、フル電動走行が可能。16歳以上なら免許不要で乗ることができ、ヘルメットは任意だが、メーカーとしては着用を強く推奨している。「スマートEV 特定原付モデル」は、同社が初めて2017年に市場投入した電動バイク(原付)をベースに改修を加え、特定原付モデルとしたもの。

特定原付は、立ち乗りタイプの電動キックボードが主流だが、スマートEV 特定原付モデルは着座タイプのモビリティで、小柄な人でも乗り降りしやすく、着座してもしっかり足が付けるサイズを特徴とする。

同社では、電動アシスト自転車に変わる乗物として提案しており、重量は一般的な電動アシスト自転車よりも軽量な約20kg。同社によると、車道での最高速度は時速20kmだが、電動アシスト自転車の平均速度は時速15km程度、ロードバイクなどのスポーツ系の車両でも平均速度は時速18~28kmとしており、時速約20kmは十分実用的な速度だとしている。

ディスプレイ
ウィンカーのレバー。ウィンカー点灯時には大きめのブザーが鳴るが、これは周りの車両に自己位置を知らせて巻き込み事故などを防ぐ意図がある

5秒で折り畳める機構を備え、輪行バッグに入れれば新幹線など公共交通機関にも持込めるほか、バイクなどと異なりマンションのエレベーター等に持ち込んで自宅で保管することも可能。バッテリーは取り外して充電ができ、航続距離は約30km。

折り畳んだ状態。別途スタンド等があれば省スペースで保管できる
エレベーターも利用可能
電源ボタン
バッテリーは取り外して充電が可能

また、タイヤサイズは12インチと、一般的な電動キックボードに採用されている8インチよりも大型。前輪にはサスペンションを備え、段差を乗り越える際の衝撃を吸収する。ブレーキは、前後ともディスクブレーキを搭載。サイドミラーも標準装備している。

カラーはブラック、ホワイト、カーキ、ワインレッドの4色。本体サイズは1,230×1,000×600mm(長さ×高さ×幅)。

価格は239,580円だが、Makuakeでは、35%オフの155,727円(限定10台)、31%オフの165,310円(限定44台)、27%オフの174,893円(限定124台)で販売。オプションとしてスタンドや輪行袋、3wayポーチが用意される。現時点で荷物を入れるカゴは用意されていないが、折り畳み機構を阻害しない形状のカゴを現在開発中という。

顧客ターゲット層は、30~50代の“大人世代”。同年代は、2003年~2023年の間に自動車免許を保有していない人が約220万人増加しているとしており、そうした世代に向けた新たなモビリティとして提案する。デザインも若者に人気のキックボードタイプとは一線を画しているとし、車両のデザインや落ち着いた色のカラーバリエーション、着座するバイクタイプとしての乗車安定性などを訴求していく。