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南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表 備えの再確認を

気象庁は、8月8日16時43分頃に発生した日向灘の地震により、新たな大規模地震の発生可能性が「相対的に高まっている」として、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。

「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ沿いで異常な現象を観測した場合や、地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合、気象庁から発表される情報。8日の日向灘の地震は、宮崎県で最大震度6弱、鹿児島県で最大震度5強などの大きな揺れを観測し、モーメントマグニチュード7.0と大きなものとなった。

そのため気象庁は、「南海トラフ地震の想定震源域で新たな大規模地震の発生可能性が平常時と⽐べて相対的に高まっていると考えられる」とし、普段より数倍地震発生の可能性が高まっていると説明。もし大規模地震が発生すると、強い揺れや高い津波を生じる可能性があることから、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。

巨大地震注意では、「日頃からの地震への備えの再確認」と「地震が発生したらすぐに避難できる準備」を呼びかけている。具体的には、「常に家族の居場所把握」や「非常袋やヘルメットを玄関に」、「寝る時は枕元に履き慣れた靴を置く」など。

南海トラフ地震臨時情報の説明(出典:内閣府 防災情報)

注意は「1週間は続けてほしい」(気象庁)としており、地震発生直後は特に注意が必要とする。気象庁の会見においては、帰省等を控える必要はないが、例えば津波が予想される海水浴などでは、「すぐに避難できる準備」が必要とした。

地震発生後の防災対応の流れ(出典:気象庁 南海トラフ地震 -その時の備え-)
南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる地域(出典:気象庁 南海トラフ地震 -その時の備え-)