アマゾン、「置き配」比率80%超え　ラストワンマイル投資を強化

Amazonは、ラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向け、2024年は従来の投資額に加え、さらに250億円以上を投資すると発表した。7日に開催した第10回「Amazon Academy」でラストワンマイル配送の現状を公表した。現在、全国でAmazonの商品の「置き配」利用率は80％以上となっているとする。

Amazonの物流拠点「フルフィルメントセンター」は日本国内に25拠点以上あり、配送拠点である「デリバリーステーション」も50拠点以上となる。また、数千ものAmazon Hubデリバリーパートナー、数万のAmazon Flexドライバーで構成される配送ネットワークを構築している。今回のラストワンマイル配送への追加投資は、インフラの拡大を加速させ、再配達の削減を目指すもので、2024年の投資は、4つの重点分野に対して行なう。

1つ目は、「配送ネットワークの拡大」。デリバリーステーションへの投資を強化。置き配の提供を拡大できるようにする。2つ目は「ドライバーのウェルビーイング向上と安全対策」。Amazon Flexの配送パートナーへのツールやトレーニングの提供を継続するほか、7月から9月まで、Amazon FlexドライバーとAmazon Hubデリバリーパートナーへの水分補給のため、無料のドリンククーポンを提供する。

3つ目が「再配達の削減」。Amazonは、2020年に「置き配指定サービス」を開始し、現在は日本全国でAmazon商品の置き配の利用率は80%以上となっている。オートロックマンションでも配達できる「Amazon Key」のサービスを導入しているマンションは10,000棟以上に拡大。また、Amazonロッカーは、4,000台以上が47都道府県に設置。AmazonロッカーとAmazonカウンターを合わせた「Amazon自宅外受け取り」は、40,000か所以上で展開している。

4つ目は「配送プログラムの拡大」。Amazon Flex、Amazon Hubデリバリー、デリバリーサービスパートナーなどの、ラストワンマイル配送の各種プログラムを強化していく。