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スパコンのソフトを活用「バーチャル富岳」 AWSで提供

富岳

理化学研究所(理研) 計算科学研究センターは、スーパーコンピューター「富岳」について、富岳以外の環境で利用可能なソフトウェア群「バーチャル富岳」の提供を開始した。

「バーチャル富岳」により、クラウドサービスや「富岳」以外のコンピューター上で、「富岳」向けに整備されたソフトウェア群が利用可能になる。「富岳」を社会基盤として定着させ、社会課題解決を一層加速させることを目的とした取り組みの一環。

これにより「富岳」の研究成果や最先端の研究用計算プラットフォームが、誰でも簡単に利用できるようになり、科学技術イノベーションの進化や産業の発展に貢献することが期待されるとしている。さまざまなコンピューター上やさまざまな人に利用されることで、スーパーコンピューター向けのエコシステムが構築されることを狙う。

8月5日から提供が開始された「バーチャル富岳」の初版では、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドサービスを対象に、「富岳」で整備されたソフトウェア群が提供される。また、「富岳」利用者が、AWSのクラウドサービス上でこれらソフトウェア群の試験・試行を行なえる環境の提供も開始されている。