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23年度の電子書籍市場は6449億円 電子コミックが87%
2024年8月2日 16:43
インプレスは、電子書籍に関する調査結果をまとめた新産業調査レポート「電子書籍ビジネス調査報告書2024」を7月25日に発売した。2023年度の電子書籍市場規模は6,449億円で、2028年度には8,000億円規模への成長を予測している。
同調査によれば、'23年度の電子書籍市場規模は6,449億円と推計され、'22年度の6,026億円から426億円'7%)増加。コロナ禍以降の特需も完全になくなり、物価上昇による消費マインドの低下も加わり、成長率は2年連続で一桁%となった。
市場のほとんどを占めるのが「電子コミック」。'23年度の電子コミック市場規模は5,647億円で、前年度から448億円増。市場シェアは87.6%。文字もの等(文芸・実用書・写真集等)は同8億円減少の593億円(同9.2%)、雑誌が同17億円減少の209億円(同3.2%)となっている。
モバイルユーザーに対する、この1年間の電子書籍の利用率調査では、有料の電子書籍利用率は18.7%。コロナ禍の2021年をピークに3年連続して低下している。一方、無料の電子書籍のみの利用率は28.8%で、昨年から2.5ポイントの増加となった。
有料・無料問わず、利用している電子書籍サービスやアプリでは、「ピッコマ」が31.8%(前年比3ポイント増)で最も高く、「LINEマンガ」が30.9%(同2.5ポイント増)、「Kindleストア」が22%(同0.9ポイント減)。上位の顔ぶれは昨年調査を同じだが、「ピッコマ」「LINEマンガ」を利用している割合が増加している。4位以下は「少年ジャンプ+」「コミックシーモア」「マガポケ」「楽天kobo」「めっちゃコミック」と続く。
購入・課金したことのある電子書籍サービスやアプリでは、「Kindle」が28%で、2位に「ピッコマ」20.2%、3位「LINEマンガ」が18.8%と続く。
縦スクロール側の「Webtoon」については、「よく課金・購入する」は7.1%、「たまに課金・購入する」が21%となり、昨年より増加。購入頻度は高まっている。
「電子書籍ビジネス調査報告書2024」はCD(PDF)版+電子版が85,800円、CD(PDF)+冊子版が96,800円。
・価格:85,800円(PDF+電子版)/96,800円(PDF+冊子版)
・発売日:2024年7月25日
・ページ数:328ページ
・執筆者
落合 早苗
真柴 涼
まつもとあつし
菊池 健
飯田 一史