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LINEオープンチャット初の公式自治体 奈良市と出雲市

LINEは、匿名でトークできるオープンチャットにおいて、初の公式自治体パートナーとして奈良県奈良市、島根県出雲市が決定したことを発表した。地域活性化を目指す新たな取り組みを実施する。

2月に自治体パートナーを公募し、奈良市・出雲市が選出。奈良市は5年連続で転入超過を達成しているが、20代のみ転出増加が続いており、県外在住の奈良県出身者に向けたコミュニケーションの場が少ないという課題があった。

オープンチャットの運用内容としては、奈良県内で開催される若者向けのイベント情報の発信、オープンチャットの参加者同士で奈良市への想いを語り合うなど、情報交換の場として使われることを想定。参加者自らが奈良の魅力を発見・発信する仕組みをつくり、関係人口コミュニティの構築を目指す。

出雲市では近年、少子高齢化や自家用自動車の普及の影響により、公共交通利用者の減少やドライバーの高齢化、ドライバー不足などの課題がある。オープンチャットの活用で、出雲市の魅力を市内外に発信したり、リアルな情報交換ができる場を構築する。参加者からの情報提供で出雲の観光マップを作成する「みんなでつくるエリアマップ」などの企画も予定。

そうした交流から、公共交通の利用促進、観光地のドライバーとして出雲を盛り上げる人材・関係人口づくりにつなげていく。