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アシックス、3Dプリントでパーソナライズされたフットウエア作製

サービスイメージ

アシックスとダッソー・システムズは、パーソナライズされたフットウエア製品をオンデマンドで作製する新サービスの実証実験を開始した。中敷から開始し、将来的には中敷以外のフットウエア製品への応用も検討する。

ダッソー・システムズがもつ3D EXPERIENCEプラットフォームやバーチャルツインと、アシックスがこれまでスポーツで培ってきた知的技術を組み合わせたサービス。ユーザーの要求に応じて適切なタイミングで製品を提供できるプロセスを構築することを目指す。

今回は、ユーザー一人ひとりの足形に合致しながら使用目的や嗜好にもかなうなど、個人に合わせた中敷を作製する。

手順は、3D EXPERIENCEプラットフォーム上で計測した足形データをもとに、アシックス独自のモデリング技術により本来あるべき土踏まずの形状を予測。ラックスクレオがもつ、弾性に優れた素材を使った高度な3Dプリント技術を活用して、立体的かつ厚みのある格子構造を重ね合わせて製造することで、優れた通気性とやわらかさをもたせるという。

さらに、部位に応じて硬さを変えていくことで、足への負担軽減を図るリカバリーや、パフォーマンス向上に必要な機能性を付加することを目指す。

ダッソー・システムズの本社敷地内にテストスタジオ「ASICS Personalization Studio」を設置し、実証実験をスタートさせる。今回の実証実験では、生産オペレーションのテストやユーザー満足度調査などを行ない、実用化に向けて課題を検証する。2025年以降に同スタジオを日本国内に移送し、実用化に向けた検証を重ねる。

アシックスではこれまでも、ラックスクレオの3Dプリント技術を活用した、競技やトレーニング後の身体をリラックスさせるなどの効果が期待できるサンダル「ACTIBREEZE 3D SANDAL」の開発などに取り組んでいる。

また、ダッソー・システムズとアシックスは、持続可能性、パーソナライゼーション、革新的な製造プロセス開発に焦点を当てた次世代の製品開発のための戦略的パートナーシップ構築に向けた覚書を締結し、協働している。