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OpenAI、AI検索サービスに参入「SearchGPT」

OpenAIは25日、新たな“AI検索”機能「SearchGPT」を発表した。AIモデルとWeb検索を組み合わせた新たなサービスで、プロトタイプを公開。将来的にはChatGPTに統合するという。現在はウェイトリストへの登録を開始している。

AIモデルとWeb検索を組み合わせることで、モデルが学習していない最新のデータを含めた検索結果を得られるサービス。OpenAIが公開した動画では、「カリフォルニアの8月の音楽フェス」とSearchGPTを尋ねると、関連性の高い音楽フェスの情報を表示。画像や概要とともに表示されるリンクから詳細情報を確認できるほか、Wikipediaの関連情報を調べたり、「このイベントはファミリー向け?」などの追加の質問に答えてくれる。

SearchGPT
追加の質問に回答も

Webからの情報を使うことで、AIモデルと連携して最新の情報を扱えるという点は、AI検索サービスの「Perplexity」やGoolgeによる「AI Overviews」などと同じだ。OpenAIでは、「AIモデルの強さとWebからの情報を組み合わせることで、明確で関連性の高いソースで、迅速かつタイムリーな回答を得られる新しい検索機能のプロトタイプ」としている。

AIモデルへの学習については、モデルへの無断学習を理由に、OpenAIだけでなく多くのAI企業がパブリッシャーとの間で訴訟となっており、一部のパブリッシャーには対価を支払う形で提携している。

SearchGPTのデータの出典元については。「関連する情報源への明確なリンクを提供する」としているほか、パブリッシャー向けにSearchGPTでの表示を管理する方法を提供。また、SearchGPTは検索に関するもので、「AIファウンデーションモデルのトレーニングとは別物」とも強調している。また、SearchGPTの開始に合わせて、The AtlanticやNews Corpから賛同コメントも発表されている。

今後は、地域情報やコマースなどの分野での体験を強化していく。またユーザーやパブリッシャーからのプロトタイプに対するフィードバックを得て、将来的にはその体験をChatGPTに反映させていく。