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東急不動産と民泊のAirbnbら4社「空き家活用」で提携

東急不動産ホールディングス、Airbnb Japan、オリエントコーポレーション(オリコ)、空き家活用(アキカツ)の4社は、空き家の有効活用を目的に業務提携した。空き家の活用、二次流通などをサポートするホームシェアリングに関わるワンストップサービスの実証実験を行なう。

実証実験では、アキカツの持つ空き家物件のデータベース、オリコの事前保証を活用した地域金融機関による資金付け、東急不動産が提供するサービス「AnyLivingS」によるホームシェアリング事業支援、Airbnbが持つ集客力を組み合わせ、ホームシェアリングを実施。

また、ホームシェアリングとして運用中の物件を売買できるマーケットプレイスの構築も予定。空き家の活用のほか、二次流通以降へも貢献していく。

この取り組みにより、空き家の流通・活用を活性化し、同時に空き家を再生させた物件がAirbnbをはじめとするホームシェアリングのプラットフォームに掲載されることで、各地の観光振興に繋がることが期待されるという。

また、物件取得から売却までを一貫してサポートする体制が整うため、気軽にホームシェアリングを開始できる人が増え、空き家の再生を実現するとしている。

業務提携の背景として、近年の日本で空き家数の増加が社会問題となっていることを挙げている。空き家が放置されると倒壊や崩壊の危険だけではなく、景観や衛生面の悪化、不法侵入など地域の住環境に対する悪影響も懸念される。

こうした状況に対して、Airbnb・オリコ・アキカツは、空き家に関わる無担保消費性ローン「アキカツローン」の商品化などで、空き家のホームシェアリング活用による流通促進に取り組んできた。

一方、ホームシェアリングの実施には事前準備や日々の運営など多くのハードルが存在する。東急不動産では4月から個人・法人のホームシェアリングを支援する「AnyLivingS」を実施しており、今回4社が業務提携することで、さらに空き家の流通促進を目指す。