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Meta、オープン/無料でGPT-4oを超える「Llama 3.1」公開

Metaは23日、無料で利用できるオープンな大規模言語モデル(LLM)「Llama 3.1」を公開した。最大のモデルは405B(4,050億)のパラメータを持ち、コンテキストウィンドウは128K、8言語に対応する。ただし、日本語は含まれていない。パラメータ数8B、70Bのモデルも用意される。

Llama 3.1では、長文テキスト要約、多言語会話エージェント、コーディングアシスタントなどのユースケースを想定。各モデルの出力を、開発者が他のモデルを改良するために使用できるようライセンスを変更している。

Metaが示したベンチマークでは、Llama 3.1 405Bは、GPT-4、GPT-4o、Claude 3.5 Sonnetなど主要なモデルと競合する性能を示しており、小型モデルにおいても、同程度のパラメータ数のクローズドモデルなどと競争力があるとしている。

無料で商用利用できることから、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、「(GPT-4などの)クローズなモデルではなく、性能とコストパフォーマンス、ファインチューニング対応などで、Llama 3.1は最良の選択肢になる」と言及。クローズドなベンダーに縛らず、企業が自らのコントロールできること、長期的なエコシステムになることなどを強調している。

また、AIアシスタント「Meta AI」もLlama 3.1ベースに更新。WhatsApp、Instagram、Messenger、Facebookなどで活用できる生成AI機能が、アルゼンチンやチリ、コロンビアなど22カ国に拡大する。ただし、日本は含まれない。対象となる地域ではMeta QuestもMeta AIに対応する。