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閉館した「中野サンプラザ」の3Dモデルデータ公開

東京都 中野区は、閉館した施設「中野サンプラザ」を3Dモデルデータとして公開した。オープンデータとして一般公開されているほか、商用利用も可能。

中野区は、閉館した「中野サンプラザ」を文化財としてアーカイブ化するため、今回、外観と建物内部を計測して3Dモデル化を行なった。3Dデータとして公開されるのは、中野サンプラザの外観のほか、建物内部のエントランス、コンサートホール、チャペル、レストラン。計測時に撮影した写真も公開される。

レーザースキャナなどで計測した3D点群データ(las形式)を作成した上で、点群データを基に3Dモデル(ifc、nwc、nwd、glb形式)が作成されている。

外観3Dモデル(点群データ)
BIM/SIMモデルの基になるデータ
3D点群データの表示イメージ

データの配布は「東京都オープンデータカタログサイト」にて行なわれている。いずれのデータもクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの「表示4.0国際」(CC-BY.0)で提供される。

このほか、閲覧のみを目的に、公開された3Dデータのうち建物内部の様子をWebブラウザでみられるビューアページが期間限定で公開されている。3Dカメラ「Matterport」で撮影したデータをもとに作成された、360°ビューとドールハウスビューを閲覧可能で、Webビューア上で閲覧可能。公開期間は2027年3月27日まで。

コンサートホールの3Dモデル(ドールハウスビュー)
エントランスの3Dモデル(ドールハウスビュー)
写真をベースにしたエントランスの360°ビュー

東京・中野のランドマークとして親しまれた複合施設「中野サンプラザ」は、50年の歴史に幕を下ろす形で2023年7月に閉館。この駅前の一帯は再開発される予定になっている。