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東急東横線 学芸大学駅高架下、冬にグランドオープン
2024年7月16日 19:28
東急は、東横線 学芸大学駅高架下リニューアルプロジェクトについて、冬にグランドオープンすると発表した。7月から冬にかけて順次開業する。
東急は、老朽化に伴う高架下建物の補修の必要性、高架下の暗いイメージの改善を望む声、周辺のまちづくり(補助第26号線の整備、碑文谷公園の活用検討)を契機として、2021年から学芸大学高架下リニューアルプロジェクトを開始した。プロジェクトでは、学芸大学周辺住民や事業者、クリエイターとコミュニケーションをとり、建築計画への反映、店舗構成の検討、各種イベントの実施を行なってきた。
7月から冬にかけてオープンするエリアは、未来共創エリア「GAKUDAI COLLECTIV」、カルチャー&フードエリア「GAKUDAI PARK STREET」、スモールオフィスエリア「simplace Gakugei-daigaku by NewWork」。そのほか、食料品スーパーや飲食店、物販スペースで構成される「学大市場」、飲食店が軒を連ねる「学大横丁」がすでにリニューアルオープンしている。また、駅も秋に一部リニューアルし、高架下全体の案内図やイベント掲示板を新たに設置する。
3エリアのうち最初にオープンするのはGAKUDAI PARK STREETで、7月中旬以降順次開業予定。旧「学大小路」を、夜だけでなく朝や昼も滞在できる公園のような施設とする。カルチャーショップ、飲食店、テイクアウト店などを展開するほか、テラススペースや共用ベンチを設置する。
このエリアには、「学大は夜の店は多いがモーニングやランチの店が少ない」、「ひと休みできる場所が欲しい」、「フリーマーケットやマルシェがしたい」といった意見が反映されている。また、高架下の駐輪場不足や不正駐輪の解消のため、エリア内の小スペースを駐輪場として活用する。
11月にはGAKUDAI COLLECTIVが開業予定。碑文谷公園に隣接した現駐車場エリアに、12の小さな商店とコワーキングスペース、アトリエ、オープンスペースを備えた複合施設が開業する。
このエリアの運営は、リニューアルプロジェクトの企画チームを中心に学芸大学で組成された「学芸会」が担う。ローカルの店主や企業、クリエイター、商店会、行政などと連携しながら地域のよりどころとなるイベントやメディアの制作にも携わり、持続的な地域価値創造を目指す。
simplace Gakugei-daigaku by NewWorkは'25年1月開業予定。駐輪場2階のロフトスペースを小規模オフィスにリノベーションする。会議室や複合機、ネット回線などの共用設備を備え、シンプルでミニマムなオフィスニーズに応える。東急の法人企業向け会員制サテライトシェアオフィス「NewWork」と組み合わせての利用が可能。
そのほか内容や時期は未定ながら北側のエリアについて、現在工事中の2026年開通予定の新道(補助26号線)完成に合わせた活用を検討している。