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オン、新たな高性能アッパー製造技術「LightSpray」

スイスのスポーツブランド「On(オン)」は15日、パフォーマンスシューズにおける、ブランド史上初のアッパー製造技術「LightSpray」を発表した。同技術を採用した「Cloudboom Strike LS」を2024年の秋冬シーズンに発売する。価格は44,000円。

On社内で独自に製造工程を開発し、自動化されたロボットアームを使用することで、超軽量で継ぎ目のないLightSprayアッパーを製造。片足のアッパーを3分で製造可能という。

これまでのアッパー製造では、紡糸を作るところから、織りや編み、各パーツの縫製や接着など、複数の工程が必要だったが、LightSprayでは、自動化されたロボットアームを使い、フィラメントをスプレーする工程だけで超軽量のアッパーを作り出す。効率的なだけでなく、廃棄物を最小限に抑えられ、Onの他のレーシングシューズと比べてCO2排出量も75%削減できるという。また、製造所要時間の短縮により、購入者への迅速な製品提供を可能にする。

LightSprayは、従来のアッパーとは一線を画すデザインとなり、「これからのパフォーマンスシューズのルックとシルエットを変えていく」と説明。極薄のLightSprayアッパーは、緻密なスプレー技術により、継ぎ目が一切なく、シューレースも不要。履く人の足にぴったりフィットする設計とした。

Cloudboom Strike LSのミッドソールはHelion HF ハイパーフォームを2層に重ねた構造。このフォームに、成形された高剛性のカーボン製Speedboardを挟む込むことで、ストライドごとに推進力を発揮できるという。インソールも中敷きがなく、足が直接HelionHF ハイパーフォームに接するため、エネルギーのロスがないとしている。シューズ全体の重さは170g(メンズ)/158g(ウィメンズ)。