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三井住友Olive、旅行予約サービスを25年春開始 Hopperと提携
2024年7月12日 16:00
三井住友カードとHopper Technology Solutions(HTS)は、旅行予約サービス事業開始における戦略的業務提携に関し、基本合意書を締結した。2025年春より、旅行予約サービスを開始する。
Hopper,Inc.はカナダに本社を構える旅行エージェントで、HTSはそのBtoB部門に当たる。2007年の同社創業以来、機械学習を用いた付属サービスなど、フィンテックサービスで急成長し、米国市場で人気を博している。変動制の高い旅行商品の価格を正確に予測できることで、旅行者に対して最適なタイミングで最適な旅行商品を提供してきた。
また、毎日200億件のフライト価格相場と過去数年間で蓄積された価格情報を収集しており、ユーザーに対して現時点の最安価格だけではなく、今後の価格変動を踏まえた旅行商品を予約するベストなタイミングまでおすすめする機能などを備えている。
今回の協業により、2025年春頃より、三井住友カードのクレジットカード会員をメインターゲットにした旅行ポータルサイトを新たに開設する。ポータルサイト経由で旅行を予約することで、お得に旅体験ができるとしている。
新サービスでは、HTSの顧客行動・購入データ等のビッグデータと、機械学習を用いたモデリングにより実現されたフィンテックサービスをベースに、SMBCグループが持つ顧客基盤とモバイル起点のデジタルサービスのノウハウを加える。
今後両社は、単なる旅行ポータルサイトの提供だけではなく、旅行ニーズに応えるサービスの提供等について検討していく。ユーザーごとにパーソラナイズされた旅行先やホテルのオファー、旅マエ・旅ナカ・旅アトでユーザーが必要とするトラベル情報の配信、旅行ポータルサイトでの利用を前提にした旅行積立でVポイントを上乗せする機能など、具体的なサービス内容について両社で協議する。
Vポイント会員へのサービス提供に関しては、運営主体であるCCCMKホールディングスと協議のうえ検討する予定。
三井住友カードは、アカウント開設200万件を超えたOliveを、金融アプリの領域を越えたサービスに発展させる方針。その中で、8割近くの予約がオンラインとなるなど、取引のオンライン化が進む「旅行マーケット」に着目。Oliveによる、デジタル起点のシームレスなサービスという提供価値との親和性も高い旅行マーケットに参入。Olive非金融サービスの第1弾として、新たな旅行サービスの提供を目指す。