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KDDI、スターリンク活用「山小屋Wi-Fi」百名山など100カ所で提供

2024年7月12日 14:41

剱岳真砂沢ロッジに設置したStarlinkアンテナ

KDDIは、2024年の登山シーズンにおいて、衛星ブロードバンドの「Starlink」(スターリンク)を活用して「山小屋Wi-Fi」を提供する山小屋を、百名山を中心に100カ所まで拡大する。また、povo2.0利用者向けの新料金プランを提供、山の天気を確認できるライブカメラも一部に導入する。

「山小屋Wi-Fi」は、対象の山小屋で提供される有料のWi-Fiサービス。ワイヤ・アンド・ワイヤレスの協力のもと展開されるサービスで、アンテナを設置して電源につなげるだけでインターネットに接続できるスターリンクを活用、従来より大幅に設置場所を拡大する。

今年は100カ所の山小屋で「山小屋Wi-Fi」が提供される。例えば日本アルプスエリアの日本百名山では、約7割の山で「山小屋Wi-Fi」が利用可能になる。

設置場所の例は以下の通り。設置スケジュールは山小屋ごとに異なる。

スターリンクの導入により、電波が届きにくい山小屋においてWi-Fiで高速なインターネット接続が可能になり、天気やSNSといった情報収集・連絡だけでなく、山小屋がキャッシュレス決済やネット予約に対応できるなど、利用者・オーナーの双方にメリットが提供される。

料金プラン

「山小屋Wi-Fi」の料金プランは、2時間プラン(300円)と24時間プラン(600円)の2種類。auの携帯電話のユーザーは無料。

povo2.0限定の料金プランも用意される。期間限定で提供される「山小屋Wi-Fi」30日間のプランで、長期間の滞在や、何度も登山するユーザーにおすすめとしている。また、24時間のプランとpovo2.0のデータがセットになった料金も提供される。

povo2.0限定の料金プランの価格は、「山小屋Wi-Fi(30日間)+データ追加1GB(30日間)」が1,580円、「山小屋Wi-Fi(24時間)+データ追加0.3GB(15日間)」が600円。

ウェザーニューズの協力により、山の天候を視覚的に確認できるライブカメラを、8月以降に長野県蓼科山頂ヒュッテに導入する。「山小屋Wi-Fi」を活用して、リアルタイムに山小屋からのライブ映像を配信し、天候の変わりやすい山の中腹や登山道の様子を確認できるようになる。

ライブカメラの映像は、「ウェザーニュース」アプリと「auスマートパス」アプリにて、無料で順次公開する予定。ライブカメラを設置する山小屋も順次拡大予定。

ウェザーニューズのライブカメラ