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「日本真珠会館」建替え、神戸旧居留地で14年ぶりの分譲マンション

東京建物は、老朽化のため2023年3月に閉館した登録有形文化財「日本真珠会館」の跡地において、共同住宅・展示場・事務所からなる複合マンション「Brillia神戸旧居留地」に着工したと発表した。神戸旧居留地では14年ぶりの新築分譲マンションとなる。竣工は2026年7月下旬予定。

神戸市中心部、三宮エリアの神戸旧居留地に立地する、地上13階建て・総戸数53戸の共同住宅と展示場、事務所が一体となった複合マンション。神戸旧居留地内の西洋建築のデザイン要素を取り込み、街並みに調和する建物とする。

1階・2階部分には旧建物を所有していた日本真珠輸出組合が新たな「日本真珠会館」を設置。旧建物にあった「神戸パールミュージアム」などの施設の再オープンを予定している。

2023年3月に閉館した日本真珠会館

神戸旧居留地とは、神戸市の旧居留地地区地区計画に定められた約22.1haの地域を指す。神戸旧居留地は明治の開港以降、外国人居留地として整備され、その後、都心の中枢業務地として発展してきた。街区形態は整備当時とほとんど変わらず、大正から昭和にかけて建てられ現存する近代洋風建築と神戸の風土が融合した独特の魅力を持つ。

Brillia神戸旧居留地は、真珠産業の拠点として70年の歴史を持つ「日本真珠会館」の再生事業として進められる。所在地は兵庫県神戸市中央区東町122番1、伊藤町121番2(計2筆・地番)。アクセスはJR三ノ宮駅から徒歩10分など。近隣には2023年4月にリニューアルオープンした都市公園「東遊園地」がある。

外観は、歴史的環境に配慮した風格ある都市景観の形成を図り、神戸旧居留地エリアに多くみられる三層構成のデザインを採用。新たな「日本真珠会館」では、旧建物の内装で使用されていたサインや照明器具などを一部そのまま再利用することで、神戸旧居留地の歴史を継承するデザインとする。

敷地面積は743.64m2、建築面積は568.26m2、延床面積は6,188.85m2。間取りは1LDK~3LDK、専有面積は38.74~147.65m2