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ウェザーニュース、ゲリラ雷雨を事前通知 ピークは8月中旬

ウェザーニューズは、日本全国のゲリラ雷雨を予測し、ウェザーニュースアプリで事前にアラーム通知する「ゲリラ雷雨アラーム」の提供を開始した。

気象データとウェザーニュースアプリのユーザーから届く雲や空の写真に加え、全国のライブカメラの映像をリアルタイム解析することで、ゲリラ雷雨を事前に通知する機能。スマホアプリから「お天気アラーム」→「現在地連動のアラーム」を選択することで設定できる。

1km四方の高解像度でアラームを配信し、数km単位のスケールで発生するゲリラ雷雨をピンポイントで予測・通知可能。

ゲリラ雷雨アラーム

同社では7月よりゲリラ雷雨予測の専任体制を構築し、ゲリラ雷雨予測の強化シーズンを開始した。今年は3月から開始したクラウドカメラ「ソラカメ」による空のライブカメラネットワークを1,500台にまで拡大し、ゲリラ雷雨の監視を大幅に強化したことを特長としている。

今年の7~9月のゲリラ雷雨は全国でおよそ8.7万回発生する予想で、特に8月中旬が発生のピークとなる見通し。

ゲリラ雷雨を予測する上で最も大切なことは、ゲリラ雷雨発生の原因となる積乱雲の発生・発達をいち早く捉えることだという。急発達する積乱雲を捉えるためには、気象レーダーや気象観測機では観測できない現地の空や雲のリアルタイムな情報が必要不可欠となる。

そこで、ウェザーニュースアプリのユーザーから届く空や雲の写真および動画のリポートをAIで判定し、ゲリラ雷雨予測に活用。今年はさらに、全国1,500台の空のライブカメラネットワークが加わる。3月から開始した、クラウドカメラ「ソラカメ」を活用した取り組みにより、昨年の3倍を超える数のライブカメラが全国に設置され、ライブカメラ映像を用いることで全国各地の空や雲の様子をより詳細に把握し、ゲリラ雷雨予測の精度向上を目指す。

ゲリラ雷雨のモニタリング・予測の様子
ソラカメ
空のライブカメラネットワークを1,500台にまで拡大
ウェザーニュースアプリのユーザーから届く空や雲の写真および動画のリポートをAIで判定し、ゲリラ雷雨予測に活用

ゲリラ雷雨予測強化シーズン中は毎日、ゲリラ雷雨予測の専任体制を構築。気象データとウェザーニュースアプリのユーザーから届く空や雲の写真、全国各地のライブカメラ映像をリアルタイムで解析することで、ゲリラ雷雨をモニタリング・予測する。

当日のゲリラ雷雨予測担当は、空気中の水蒸気や地上と上空の気温差、風の収束などの気象データを解析することでゲリラ雷雨の発生リスクを予測。そのうえでユーザーから届く現地リポートから、その雲の危険度をAIで自動判定することで具体的な発生場所や時間を絞り込む。ゲリラ雷雨発生のおよそ30分前までに「ゲリラ雷雨アラーム」として、アプリユーザーに通知する。

アラーム通知までの流れ

アプリのレーダー機能では、ゲリラ雷雨のリスクや雨雲の詳細な動き、落雷が確認可能。「ゲリラ雷雨レーダー」では、ゲリラ雷雨の発生のリスクを4段階で確認でき、事前の対策や心構えに役立つとしている。

超高解像度の「雨雲レーダー」では、250m四方/5分間隔で雨雲の動きを詳細に表示し、「どのくらい雨が強まるのか」「雨が弱まるのはいつか」が詳しく把握できる。ゲリラ雷雨の際に心配な落雷についても、「落雷レーダー」で現在の落雷の状況と3時間先までの予想を確認することが可能。

ゲリラ雷雨レーダー
雨雲レーダー
落雷レーダー