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金沢・兼六園近くで複合再開発 30年竣工

石川県金沢市の再開発事業「片町四番組海側地区第一種市街地再開発事業」の都市計画が決定した。片町四番組海側地区市街地再開発準備組合と、事業協力者及び参加組合員予定者の野村不動産が推進する事業。竣工は2030年度。

開発地は、金沢駅から約2km離れた金沢市の中心市街地に位置し、兼六園や武家屋敷等の歴史文化遺産、木倉町の飲食店街など、昼夜間とも多くの来街者が訪れる都市資産の集積したエリア。

一方、建物の老朽化や地域内の回遊性、まちの賑わい・活性化の向上などが課題とされており、今後は商業・コミュニティ機能、宿泊機能、都心居住機能等を複合的に整備する計画。

具体的には、建物の一体的整備による街区全体の不燃化、防災性向上、都市機能の誘導による多機能複合施設の整備や、ニーズに応じた可変性のある施設を計画。住宅と宿泊機能による居住人口と来街者の増加や、低層階への商業施設整備による周辺商店街と一体となったまちの賑わい形成、空地やテラス整備によるまちなかでの憩いの場を提供する

敷地内道路の拡幅や、壁面後退等により歩行空間を整備し、施設整備と合わせたアーケードの更新と敷地や建物内の歩行者空間の整備による回遊性向上も目指す。

所在地は石川県金沢市片町二丁目。施行区域面積は約0.4ha。建築面積は約2,300m2、延べ面積は約18,000m2