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「流出データの共有は止めて」 KADOKAWAが情報漏洩で注意喚起
2024年7月2日 10:55
KADOKAWAは2日、サイバー攻撃によるシステム障害と情報漏洩について、謝罪するとともに現状の対応などを報告した。また、攻撃者が公開したとされる情報へのアクセスやデータファイルのダウンロードなどはマルウェア感染の可能性があるほか、個人情報を侵害し、深刻な影響を及ぼす可能性もあるため、SNS等への共有を控えるよう呼びかけている。
6月8日、「ニコニコ」を中心としたサービス群を標的とし、KADOKAWAのグループデータセンター内のサーバーにランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃が行なわれた。KADOKAWAでは対策本部を立ち上げ、外部専門機関などの支援を受けながら、情報漏洩について調査を行なっている。
その中で、ランサムウェア攻撃を行なったとされる組織が、KADOKAWAグループが保有する情報の一部を流出させたと6月28日に公表。続いて、7月2日に当該組織が同社グループの保有する情報をさらに流出させたと主張している。
本件については、警察による捜査が開始されており、KADOKAWAからも関係当局に報告を行なっている。KADOKAWAグループの事業活動も影響を受けているが、「犯罪行為に屈することなく厳正に対処していく」としている。
また、ニコニコのX公式アカウントでも、注意喚起を実施。現在の調査状況では、漏洩した情報の範囲が特定されておらず、流出したとされる情報のなかには「フェイク・捏造情報が含まれている可能性もある」と説明。社内の記録と突き合わせながらの特定作業を行なっている。
一方で、犯人から公開された流出データを取得し、匿名掲示板やSNSで拡散している人が確認されており、「他者の個人情報を発信する行為は、その行為自体が罪となる可能性もある」と言及。「さらに情報流出の被害を拡大させ、多くの方々の事業や生活をおびやかし、今後類似の犯罪が増大する下地を生み出す」とし、絶対に止めるよう呼びかけている。
【情報流出のお詫び】
— ニコニコ公式 (@nico_nico_info)July 2, 2024
6月8日から始まるKADOKAWAグループへのサイバー攻撃により、ドワンゴに関わるすべての方にご心配とご迷惑をおかけしております。…pic.twitter.com/mVLKy1x6Bi