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H3ロケット3号機打上げ成功 「ロケットとしてはほぼ完璧」

「だいち4号」に搭載したモニタカメラで撮像した太陽電池パドル(©JAXA)

JAXAは、種子島宇宙センターから7月1日12時6分42秒に打ち上げられたH3ロケット3号機について、計画通りに飛行したことを発表。打上げから約16分34秒後に搭載していた先進レーダ衛星「だいち4号」を正常に分離し、所定の軌道に打ち上げることに成功した。

H3ロケットの打上げについてJAXAは「ロケットとしてはほぼ完璧な成功」とコメントしている。

先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)については、12時25分にオーストラリアのミンゲニュー局で信号を受信し、太陽電池パドルの展開が正常に行なわれたことが確認された。

さらに、12時59分にチリのサンチアゴ局で「だいち4号」の信号を受信し、衛星の太陽捕捉制御が正常に行なわれ、設計を上回る性能で電力が発生していることを確認。「だいち4号」の状態は正常と判断された。

JAXAは、H3ロケットについて、今後もLE-9 Type2エンジンの開発や、「従来ロケットの半額程度」での打上げを可能とする、固体ロケットブースタなしの形態「H3 30形態」での打上げを目指して開発を続ける。

H3 30形態(©JAXA)