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カルビー、極限まで薄くスライスした「ポテトチップス 超薄切り」

カルビーは、ジャガイモを極限まで薄くスライスした軽い食感が特徴の「ポテトチップス 超薄切り」を、7月1日からコンビニエンスストア先行で発売する。ラインアップは「こだわりしお味」と「はちみつバター味」、内容量は40g。価格はオープンで、想定価格は160円。

ポテトチップス 超薄切りは、2020年にカルビー最薄のポテトチップスとして発売した「シンポテト」をリブランディングした商品。シンポテトは購入者の評価は高かったものの、商品名に込めた意味の分かりづらさや認知度に課題があったことから、より多くの人が手に取る商品とするため、認知度が高い「カルビー ポテトチップス」のシリーズに仲間入りすることとなった。

シンポテトでは、カルビー初のフライ技術を取り入れ、またカルビーの他の商品では使用していなかったひまわり油を100%使用するなど、薄さを最大限に活かす試作を数百回繰り返し、6年の歳月をかけて開発した。フライ前のスライスの厚みは「堅あげポテト うすしお味」に比べ約半分となっている。

ひまわり油については、菜種油やオリーブオイル、グレープシードオイルなど様々な品種や組み合わせを検討した結果、最もあっさりしていて、じゃがいもの味を邪魔することなく、超薄切りにマッチしていたことから採用した。

ポテトチップス 超薄切りはシンポテトの製法、特徴を継承し、中身はそのままにパッケージは「ポテトチップス」のデザインを踏襲。「軽~い食感!」の文字や、舞い上がるポテトチップスにより超薄切りの特徴を表現している。

こだわりしお味では、粒度の異なる2種の塩を使用し、飽きの来ない味わいを実現。また昆布エキスパウダーを配合することで後味にも美味しさが残り、食べ進めたくなる設計となっている。

ポテトチップス 超薄切り こだわりしお味

はちみつバター味については、スナック市場で右肩上がりの伸長を見せるバターフレーバーを採用。はちみつを合わせることで、シンポテトでも人気の高かった甘じょっぱい味わいに仕上げた。

ポテトチップス 超薄切り はちみつバター味

パッケージの形状については、シンポテトのころから食べきりのニーズが高く、またシーンとしてはオフィスなど外で食べる人が多かったことから、デスクなどで自立するスタンドパックを採用。また、石油由来プラスチック使用量削減を目指し、シンポテトとは異なるチャックのない新包装形態とした。チャックをなくした理由として、約7割の人が使用していないという調査結果も挙げた。

カルビーの調査では、スナック購入時に重視されているポイントとして、味や食感を挙げる人が多いことから、味のほか、食感のバリエーションを強化している。

その中で薄切りとは逆の厚切りカットも展開しており、1983年に「ルイジアナ」を発売。その後「ギザギザポテト」「ポテトチップス ギザギザ」とリニューアルを重ね、4月には「ポテトチップス ザ厚切り」とした。このリニューアルもシンポテト同様に認知度が低さと、食感の伝わりづらさを解決することを目的としている。

ポテトチップスシリーズとしては、超薄切り、定番の薄切り、厚切りの3種により、食感バリエーションを楽しめることを訴求していく。

ポテトチップス 超薄切りの販売は、7月1日に全国のコンビニエンスストアで開始し、9月2日から東日本のコンビニエンスストア以外の店舗、10月7日から西日本のコンビニエンスストア以外の店舗で開始する。

左から、カルビー マーケティング本部 ポテトチップス部 木本知甫氏、飯尾彩織氏、研究開発本部 石川真優氏