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三井不動産が新会社設立 お取り寄せグルメで事業規模50億円目指す
2024年6月25日 13:10
三井不動産は、日本の名店と共創するお取り寄せグルメサービス「mitaseru(ミタセル)」の本格事業化を決定し、サービスの運営主体となる「株式会社mitaseru JAPAN」を設立した。2026年参画100店舗、2030年事業規模50億円を目指す。
mitaseruは2023年4月に開始した、冷凍食品を販売するお取り寄せグルメサービス。名店のメニューをレシピ通り、専門の料理人が手作りで調理し、指定食材の仕入れから商品の製造、販売までを一気通貫で請け負う。消費者にとっては、複数店舗の商品を1食単位から買い合わせ購入ができるため、様々なエリアにある店の料理を1つの食卓に並べられる。
飲食業界では人手不足が社会課題となっており、2023年の飲食店倒産件数は過去最多と、営業を縮小・閉店を余儀なくされた飲食店も多いという。mitaseruを通じて、こういった厳しい事業環境の中で飲食事業者の「新たな形」を創出し、飲食業界の課題解決に貢献するとしている。また、閉店したお店の味を守る「美味しいの継承プロジェクト」を拡充し、日本の食文化継承を図る。
mitaseruの参画店舗は4店舗が新たに追加され、全34店舗、67商品を展開。知る人ぞ知る名店、予約困難店、ミシュランガイド掲載店、今はなき名店など、三井不動産グループが厳選したバラエティに富んだ店舗ラインナップを目指している。
新店舗の1つとして美味しいの継承プロジェクト第2弾となる、りんすず食堂「復刻・レモンラーメン」を提供。コロナ禍の影響を受けて閉店した下町の名店で、レモンラーメンは客の7割が注文していたメニューだという。価格は1,782円。
そのほか、mitaseru初となる博多と神戸の名店が追加された。新ラインナップは、博多もつ鍋 やま中「もつ鍋セット みそ味」(3,996円)、オステリアブッコ ボロネーゼ「ポルチーニ茸入りボロネーゼ」(1,922円)、che bontà「神戸発!本格イタリア仕込み自然派ジェラート」3種(850円~)。
mitaseru JAPANは新事業領域において、世界に誇る日本の飲食業の新産業創造に取り組み、国内販売に加え海外販売の実現、事業規模50億円、日本の食文化継承を目指す。