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エアコン室外機に遮熱塗料塗装サービス キングジム
2024年6月21日 14:00
キングジムとコバヤシは、法人向けに「エアコン室外機への遮熱塗料 塗装サービス」を開始した。オフィスビルや商業施設などのエアコン室外機を対象とし、CO2排出量・電気代削減に繋げる。
エアコン室外機と周辺の床に遮熱塗料の塗装を行ない、同様の遮熱塗料を塗装した専用ルーバーを設置するサービス。エアコンの稼働効率を上げ、年間約10~20%のCO2の排出量・電気代の削減を実現する。一度施工すると13~15年の耐久性があり、施工費用を数年で回収できるとしている。
使用する遮熱塗料は、太陽熱の反射率を約90%以上キープしながら、塗料内の中空ビーズによる断熱層を形成することで、遮熱性と断熱性を両立。夏場の室外機の温度上昇を抑える。塗料は伸縮性が高く、200%以上の伸びに対応しており、室外機や周辺の床に密着。振動や衝撃に強く、ひび割れ(クラック)が起きにくい。
空調を稼働したまま施工でき、日々の業務への影響がない点も特徴。水性塗料のため匂いも少なく、塗装作業中の周囲への影響も最小限に抑えられる。
専用ルーバーの設置は、夏だけでなく冬にも効果を発揮。冬場、室外機の熱交換部分に霜が付着することで発生する「霜取り運転」はエアコンの稼働効率を下げるが、専用ルーバーを取り付けることで霜の付着を抑制し、稼働効率を向上させる。
専用ルーバーには遮熱塗料が塗装されているため、夏場はひさし代わりとなり、室外機の温度上昇抑制につながり、年間を通してCO2排出量・電気代削減に効果を発揮
施工可能エリアは、関東1都6県(東京都・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・神奈川県・埼玉県)。その他のエリアについては要相談。
サービス導入の背景として、地球温暖化による気候変動や異常気象が深刻化しており、近年は大手企業がサプライチェーン全体でのCO2排出量削減に力を入れ、その取引先である中小企業にもCO2排出量削減が求められていることを挙げている。
CO2排出量削減業務に携わっている企業の担当者からは「具体的な施策や何をするべきかがわからない」といった声があり、関連するサービスの導入においては「ランニングコストを安く抑えられ、初期導入が簡易にできること」が重要視されてるという。そうした背景に着目し、今回の室外機塗装サービスの実現に至った。