良品計画、再生ポリエチレン100%使用のマネキン導入

良品計画は、6月20日以降にオープンする「無印良品」新店舗を対象に、再生ポリエチレンを100%使用した新仕様のマネキンの導入を開始する。

新仕様のマネキンは、従来のFRP(繊維強化プラスチック)製のマネキンと比べ壊れにくいため、梱包材が少なくて済むという。また再生材を使用しているため、原料製造における環境への負荷も低減。リサイクル素材の使用により表面に現れる微細な黒い斑点が残るものの、マネキンとしての機能に影響はなく、使用後には再びリサイクル原料として循環できる。

まずは、新店舗の婦人および紳士の全身マネキンから開始し、子供全身マネキンにも拡大していく計画。これまで無印良品ではヘッドレスマネキンを多く使用してきましたが、新仕様のマネキンはヘッド付きのため、帽子などの服飾雑貨を含めた全身コーディネートを提案できるという。

今回導入されるマネキンでは、強度のあるポリエチレンを素材とするため、余分な養生を省ける。また、不定形であるマネキンの隙間を埋めるクッション材には、プラスチック製の発泡板や気泡袋ではなく、ダンボールを採用。廃棄物の削減に努める。同社では、商品の開発だけでなく、店舗で使用する什器備品においても、環境負荷の低減に向けた取り組みを進める。