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ソフトバンク×Perplexity、AI検索"アンサーエンジン"1年無償提供

ソフトバンクは、生成AI系スタートアップPerplexity(パープレキシティ)と戦略的提携を開始。ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO(ラインモ)ユーザーを対象として、AI検索エンジン「Perplexity」の有料版「Perplexity Pro」の1年間無料トライアルを6月19日から開始する。Perplexity Proの通常料金は、Android、iOS、Web版で異なり、Android版の場合は月額2,950円~/年額29,500円~。

Perplexityは、Webブラウザやアプリで使用可能な対話型AI検索エンジン。従来のGoogleなど検索エンジンのインターフェイスとは全く異なる「アンサーエンジン」を謳っている。将来的にはSB Intuitionsが開発している純国産LLMもPerplexityに組み込む予定。

Perplexityでは、最新のWeb検索に基づき、精度の高い回答とその情報源を表示するのが特徴で、AIによるハルシネーションを回避できるとしている。従来の検索エンジンでは、特定のキーワードを入力すると、関連するリンクがズラリと表示され、ユーザーはそこから必要な情報を一つ一つ確認する必要がある。

Perplexityでは、そうしたリンクから精度の高い情報を纏めたページを生成して表示するため、リンクを確認する手間が減り、情報を知るための時間を短縮できる。PerplexityのCEO Aravind Srinvas氏は、「従来の検索エンジンを自動車に例えるなら、Perplexityは新幹線とえいる。それぐらい速い」としている。この他の提携内容については明かされていないが、ヤフー検索エンジンへの組み込みなど、具体的な内容を検討していく方針。

なお、Perplexity(パープレキシティ)の正式名称が発音しにくいことから、「パープレ」という愛称も紹介された。

有料版「Perplexity Pro」では、大規模言語モデル(LLM)を任意で選択が可能で、より包括的な情報検索とデータ処理機能を利用可能。LLMはGPT-4oやClaude 3から選択できる。検索内容に応じた画像生成のほか、ファイルアップロード回数は無制限。検索履歴の保存も可能。検索結果をユーザーごとに最適化するAIプロフィール機能や、チャットツールでのサポートにも対応する。

発表会では、ゲストのカズレーザーさんとヒコロヒーさんが登場し、実際にPerplexity Proを使用。デモではヒコロヒーさんが「カズレーザーは人気者か」などと質問し一度回答が表示されてもチャット形式でさらに質問を追加して深掘りできる様子などを披露した。また、実用的な使い方としては、買い物のレシートをスマホのカメラで読み込み、記載された食材から調理可能な料理を提案させることもでき、イタリアンやエスニックなど、料理のジャンルも指定できる。

今回の提携について、ソフトバンクの専務執行役員 コンシューマ事業推進統括 寺尾洋幸氏は、「まずは1年間、無料で利用してもらうことで、サービスを理解してもらうこと」を狙いとした。なお、1年後には契約の更新意思を確認してからの契約になり、無料期間終了と同時に自動的に課金が開始されるわけではないとしている。

左から、ソフトバンク専務執行役員 コンシューマ事業推進統括 寺尾洋幸氏、ヒコロヒーさん、カズレーザーさん、Perplexity CEO Aravind Srinvas氏