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Google Pixel 8がアップデート Gemini NanoやUSB-C画面出力対応

Googleは、Pixelデバイス向けのアップデートを発表した。6月12日以降順次、数週間をかけて展開される。AIの「Gemini Nano」搭載をはじめ、スマートウォッチに自動車事故検出を搭載するなど内容は多岐にわたっている。

Pixel 8/8aにGemini Nano

Pixelスマートフォン向けには、Pixel 8 Proが対応している「Gemini Nano」の提供が開始される。当初は開発者向けオプションを使うことで、「Pixel 8」と「Pixel 8a」でも「Gemini Nano」を利用できるようになる。

英語でのみ利用可能な機能となるが、Geminiによる文字起こし機能に対応する。Geminiにより、「レコーダー」アプリの要約機能を「Pixel 8」「Pixel 8a」のデバイス上で実行可能。Pixel 8/8 Pro/8aの「レコーダー」アプリにおいて、発言者の名前がラベル付けされるようになるなど、会話の文字起こしがより便利になったほか、テキストファイルやGoogle ドキュメントにエクスポートが可能になり、インタビューや講義の記録がより容易になる。

外部モニター表示やカメラ改善

外部ディスプレイへのミラーリング表示に対応。USB Type-CケーブルでPCモニターなどに接続すると、Pixel 8/8 Pro/8a上のコンテンツをモニターの大画面に表示できるようになった。

「デバイスを探す」機能がアップデートされ、デバイスの電源がオフの時や、バッテリーが切れている時でも、スマートフォンの位置を特定できるようになった。なお位置情報データは暗号化され、Googleにも共有されることはないとしている。

Pixel カメラは、HDR+での撮影時、シャッターボタンを1回押すだけで、最も優れた瞬間を自動的に識別できるようになった。また写真撮影時には、使用するレンズを好みに合わせて手動で選択できるようになった。

HDR+での撮影時、シャッターボタンを1回押すだけで、最も優れた瞬間を自動的に識別
使用するレンズを好みに合わせて手動で選択できるように

Pixel Watch 2に自動車事故の検出機能

自動車事故検出機能が「Pixel Watch 2」の新しい安全機能としてリリースされる。これはPixel スマートフォンと連動してユーザーの安全を確保する機能で、重大な自動車事故に遭ったと思われる場合に、スマートウォッチがユーザーの安否を確認する。助けが必要な場合や応答がない場合は、自動的に緊急サービスへ電話が発信される。

自動車事故検出はスマートフォンの緊急事態の共有と統合されており、事故に遭った場合には緊急連絡先に通知され、リアルタイムの位置情報が取得される。

また転倒検出も改善され、自転車の転倒をより正確に検出できるようになった。

Pixel Watchで使う「Google Home」アプリが改良され、スマートウォッチからできることが拡大した。スマートホームデバイスをより詳細に制御できるようになり、例えば扇風機の風向や風速を調整できるようになった。

新しいタイルを使用すると、スワイプするだけでHomeの「お気に入り」に簡単にアクセスでき、温度調整、調光、その他のカスタム操作などを行なえる。お気に入りのスマートホームデバイスをウォッチ フェイスに直接追加すれば、温度や照明を調整したい時にすぐにアクセスできる。

Pixel タブレットにドアベル応答機能

「Pixel Tablet」がハブモードでホルダーにセットされている場合、玄関のインターホンが鳴った際に、玄関にいる人のスナップショットがドアベルの通知に表示されるようになる。双方向通話やクイックレスポンスで、すぐに応答も可能。

このほか、スマートフォンやタブレット向けの新しいGoogle Homeの「お気に入り」ウィジェットを使用すると、互換性のあるスマートホームデバイスにさらに素早くアクセスが可能。ホーム画面でスマートホームの操作をすばやく行なえるようカスタマイズ可能で、例えば、数回タップするだけで家の電気をつけることができるようになる。