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“映え”ないSNS「BeReal.」 仏Voodooが5億ドルで買収

“映え”ないSNSとして若者を中心に人気を集める「BeReal.」が、フランスのゲーム会社Voodooに買収された。買収額は5億ドル(約844億円)。

大手モバイルアプリ・ゲームパブリッシャーのVoodooが「BeReal.」を運営する仏BeRealを買収。Voodooは70億ダウンロード以上、1.5億人以上のアクティブユーザーを抱え、ダウンロード数ではMeta、Googleに次ぐ世界3位のパブリッシャーとなる。今回の買収により、4,000万ユーザーを超えるBeReal.のユーザー基盤を活用しながら、同社の製品やインフラなどの知識を提供し、BeReal.にさらに投資していくとする。

BeReal.は、Z世代を中心にユーザー拡大が続いているだけでなく、半数が週に6日以上アプリを使用するなど、高いアクティブ率も特徴となっている。Voodooのプラットフォームを活用することで、有料マーケティング等を強化。BeRealが次世代のソーシャルプラットフォームとして成長するための支援を行なう。

「BeReal」は、リアルな「今なにをしているのか」の共有にこだわったSNS。ユーザーは1日1枚、写真を友達とシェアするだけのシンプルな内容。友達のグループでは、1日のうちランダムなタイミングで同時に通知が届き、通知が来てから2分以内に写真を撮影してシェアする、というルールが特徴になっている。

投稿できる写真は、BeRealのアプリで撮影した画像のみ。加工アプリなどは使えず、写真はインカメラとアウトカメラ(メインカメラ)で同時に撮影され、インカメラで捉える表情でリアクションを写し込める。2分以内に写真を投稿すれば、同じタイミングで投稿した友達の写真を見ることができる。「リアルを共有するしかない」SNSとして人気を集めている。