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Meta Quest 3、パススルー画質大幅改善とバックグラウンド再生
2024年6月5日 13:52
Metaは、MRヘッドセットの「Meta Quest 3」について、最新のソフトウェア「v66」の内容を明らかにした。v66の提供はパススルーに関する大幅な改善が含まれ、慎重を期して「徐々に展開する」としており、6月後半以降に展開が本格化する見込み。
v66では、Meta Quest 3のパススルーにおける視覚的な歪みの発生が軽減される。過去数回のソフトウェア・アップデートでパススルーに関連する改良が行なわれているが、今回は画質のさらなる向上と歪みの大幅低減を図っており、「MR体験を大幅に向上させる重要なもの」と位置づけている。
また今回のアップデートでは、2Dアプリを最小化してもオーディオが再生され続けるようになる「バックグラウンド再生」に対応する。Webブラウザのような2Dアプリを起動し、音楽やビデオを再生した後、再生が止まることなくアプリを最小化できるようになる。マルチタスクをするユーザーや音楽好きのユーザーに最適としている。
ほかにも、システムレベルの機能に素早くアクセスするための新しいボタンが手首に追加され、ハンドトラッキングを改善する。
さらに、複数の10代の子どもを監督する保護者のために、ペアレンタルコントロールの機能が調整される。
米Metaによる最新情報のおさらい
最先端のディスプレイと光学系、10年以上の研究開発により、Quest 3はスタンドアローン型VR/MRヘッドセットとして優れた選択肢となっている。周囲を映し出すパススルー映像は、発売当初から画質が向上するなど、継続的なアップデートにより基礎的な部分も改善が図られている状況。
米Metaからは、「最新情報を見逃している人」向けの情報も含めて、最新動向が案内されている。
VRフィットネスは“運動”
VRフィットネスアプリ「Supernatural」は、VRフィットネスが一般的な有酸素運動に相当する運動であるという厳密な研究結果をカナダ・ビクトリア大学と連携して発表している。
同アプリはMRモードへの対応も発表するなど、周囲の風景とコンテンツが一体化するMRモードへの対応も各アプリで順調に拡大している。
ネットフリックス対応
エンターテイメントでは、ネットフリックスに対応する。今後のアップデートにより、Quest 3に搭載のWebブラウザからネットフリックスにログインできるようになり、作品を視聴できるようになる。画面はフラットな2Dスクリーンのほか、遠景の曲面スクリーンで観る「シアタービュー」も選択可能。
また、「ビートセイバー」からは「オリジナル・サウンドトラック 7」の配信が開始され、このうち5曲は無料配信。「Batman: Arkham Shadow」(バットマン アーカム シャドウ)は2024年後半にリリース予定のQuest 3独占タイトルで、予告トレーラーが公開されている。
6月20日~7月6日にかけて開催されるイベント「Summer Fest 2024」に合わせて、セールや各サービスの限定イベントが開催される予定。
トラベルモード
飛行機の中で使用することを想定した「トラベルモード」が導入されている。MRヘッドセットを「究極の機内エンターテイメントに変える」というもので、映画を視聴する、瞑想アプリでリラックスする、仕事をするなど、さまざまな利用方法が提案されている。
9月にイベント「Connect」開催
9月25日、26日にはMetaがイベント「Meta Connect 2024」(Connect)を開催する。ここではAI関連の最新情報に加えて、「Quest」の次なる展開も紹介するとしている。