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ファミマ、PB天然水の配送を鉄道に切替 2024年問題に対応

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル 新潟県津南の天然水(370ml、600ml)」について、4月から一部地域のファミリーマート物流センターへの納品に関して、貨物鉄道輸送を活用したモーダルシフトの取り組みを開始した。

今回の取り組みでは、製造工場の貨物最寄り駅のJR貨物南長岡駅から、3地域(青森県、秋田県、静岡県)の貨物駅への貨物鉄道輸送を実施。これにより、トラック輸送時と比較し、CO2の排出が約30%削減できるほか、輸送コストが最大10%削減できるようになる。

これまで「ファミマル 新潟県津南の天然水(370ml、600ml)」の輸送には大型トラックを使用していた。トラック輸送は、他の輸送手段に比べコスト面、所用時間、品質保持に優れている一方で、物流2024年問題である長距離輸送における労務管理や、トラック輸送運賃の上昇などが課題だった。

今回、貨物鉄道輸送を活用するにあたり、鉄道用コンテナへの積み込み方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、製品の品質保持が確認できたため、総合的に効果が得られる物流センターを選定し、貨物鉄道輸送の活用を進めるとしている。

今後の対象地域の拡大については、コストや所用時間、品質保持に加えコンテナの積み替え状況などを総合的に判断しつつ、検討を予定している。

この取り組みは、中長期目標として策定された「ファミマecoビジョン2050」の一環。そのテーマのうちの「温室効果ガスの削減」では、'30年の店舗運営におけるCO2排出量の削減目標を50%(2013年対比)としている。店舗運営以外にも物流の分野において、クリーンディーゼル車やEV配送車の導入などに取り組んでいる。