ニュース

シャープ堺工場跡地にアジア最大級AIデータセンター KDDIら4社

堺工場

KDDI、Super Micro Computer、シャープ、データセクションの4社は、アジア最大規模のAIデータセンター構築に向け協議を開始することに合意した。今後、シャープ堺工場跡地にNVIDIAの最先端のAI計算基盤「GB200 NVL72」などを搭載したAIデータセンターを構築し、早期に稼働開始することを目指して、協議を開始する。

急増するAI処理の需要に対し、対応する「AIデータセンター」の構築が求められているが、大規模なAIデータセンターを構築するためには、最先端の演算装置の調達、設備の発熱を抑える高効率な冷却システムの整備のほか、電力・場所の確保の3点が課題となる。今回、4社のアセットを集結し、これらの課題に対応したAIデータセンターの構築を目指す。

立地としては、シャープの堺工場跡地を予定。堺工場は、2009年に当時最大規模の液晶工場として稼働を開始。鴻海によるシャープ買収などを経て、大型液晶ディスプレイパネルの生産を続けてきたが、5月に2024年度上期中の生産停止を発表していた。

この堺工場跡地に、アジア最大級のAIデータセンターを構築し、早期の稼働を目指す。

AIデータセンターには、NVIDIAの「GB200 NVL72」を1,000ユニット規模で導入するなど、AI計算基盤を構築。Supermicroは、膨らむ発熱量に対応可能なプラットフォームを提供する。

すでに電力等のインフラが構築されているシャープの堺工場跡地のため、十分な電力と場所を確保できる見込みで、データセクションがAIデータセンターの運営支援を実施。KDDIはネットワークの構築・運用などでAIデータセンター構築をサポートしていく。