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無印良品、初の木造店舗 本体完成・秋開業

無印良品 日田

良品計画は、無印良品初の木造店舗となる「(仮称)無印良品 唐津」(佐賀県唐津市)、「(仮称)無印良品 日田」(大分県日田市)の本体工事が完了したと発表した。秋の開業を予定している。

同物件はグループ企業であるMUJI HOUSEが設計。無印良品の家でも採用している耐震性能に優れた木造ラーメン構造「SE構法」により大規模木造店舗を実現するとともに、省エネ・創エネ技術を組み合わせている。これにより「ZEB」認証を取得。木造かつ延床面積2,000m2以上の大規模建築物で最高ランクのZEB認証を取得した物件は国内初となる。

無印良品 唐津

高性能断熱材を導入した木造の外皮と設備の高効率化によりエネルギー消費量を抑えた設計と、太陽光発電による創エネルギーの自給自足により、大規模木造建物のZEB化を実現。高い耐震性を保持する空間と、エネルギーを創出できる大型木造建築物は、用途によって被災者支援の拠点としても活用できることから、災害時における地域貢献にも寄与するとしている。

MUJI HOUSEは農林水産省と「木材利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」を締結するなど、建築物の木造化の推進に向けた様々な活動を行なっている。今回の2物件では合計723m3の木材を使用しており、外壁には地域材(佐賀県佐賀市・神崎市、大分県日田市)を活用している。

今後5年間で新たに建設予定の店舗等において、計10,000m3を目安とした国産材の活用による大規模店舗の木造化、およびZEB化に取り組む。

両店舗とも平屋建て。延床面積は唐津が2,430m2、日田が2,625m2