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アドビ、Lightroomに画像生成AI「Firefly」を初搭載

アドビは、画像生成AI「Firefly」をAdobe Lightroomに初めて搭載した。21日22時から、モバイル版、デスクトップ版、iPad版、Web版、Lightroom Classicで順次利用可能になる。

搭載されるのは、「生成AI削除」機能で、早期アクセス版として提供を開始する。背景にある不要なオブジェクトを削除する機能で、従来の「修復ツール」よりも、より広範囲で利用が可能になった。

大まかなエリアを選択するだけで、AIがオブジェクトを削除して、背景を新しく生成する。修復ツールでは、小さな範囲の単純な修復が可能だったが、既にある画像を引用するかたちで補修を行なうため、より複雑な背景で使用するには限界があった。「生成AI削除」では、複雑な背景でもAIが画像を補完するため、シームレスに自然な背景を生成できるようになる。

後ろに居る人物を削除するデモ
修復ツールでは、複雑な背景の生成は難しかった
生成AI削除では、大まかに範囲をしていするだけでオブジェクトの削除と複雑な背景の生成を可能にする

2023年10月から早期アクセスが開始されていたAI搭載の「ぼかし(レンズ)」機能は、一般提供を開始するとともに新たにアダプティブプリセット機能を追加。ぼかしの形状を指定したり、フォーカスを合わせるポイントの選択が可能になる。また、デスクトップ版では、写真の特定の領域をシャープにしたり、ぼかしたりするなど、より細かな調整も可能になる。

背景の人物を削除して背景にぼかしをかけるデモ
ぼかしの被写界深度を調整することも可能
New in Lightroom: Firefly Powered Generative Remove and AI-powered Lens Blur

また、新たにソニーのデジタルカメラ「αシリーズ」のテザリングサポートも開始。カメラからLightroomに直接画像を取り込めるようになる。

モバイル版とデスクトップ版は、フォトライブラリへの即時アクセスが可能になり、迅速な編集が可能になるほか、モバイル版では、モバイルツールバーが合理化され、最もよく使われる機能が優先表示されるようになる。