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大阪駅ビル「イノゲート大阪」7月31日開業 4フロアに50の飲食店
2024年5月17日 18:01
大阪駅の新駅ビル「イノゲート大阪」および同建物内の飲食ゾーン「バルチカ03」が、7月31日に開業する。バルチカ03は2~5階で、50店舗が出店する。
JR西日本、大阪ターミナルビル、JR西日本大阪開発が進めているプロジェクト。JR大阪駅の直上で、新改札口である西口に直結する。施設内はオフィスエリアと、飲食店舗を中心とする商業エリア等で構成される。
22階建てで、7月31日に開業するのは飲食ゾーン「バルチカ03」、6階の「TSUTAYA BOOKSTORE」、9~10階のフレキシブルオフィス「コンパスオフィス」等。11~22階のオフィスフロア等は秋以降の開業を予定している。
バルチカ03は、フロアごとに異なるニーズに応える店舗を展開。2階にはオフィスワーカーをはじめとしたクイックに利用したい人に向けた、コーヒー専門店「猿田彦珈琲」、おにぎり専門店「発酵まんま」が出店する。
3階では、JR大阪駅直上で幅広いニーズやシーンに対応できるよう、朝から夜まで多様なメニューを提供する大型の新しいオールデイダイニングを、ブルーノート・ジャパンがプロデュース。カフェ/ダイニング、スペイン料理店、フレンチバル、バー、ラーメン店が出店する。カフェ/ダイニングは、カフェスタンド、ダイニング、レコードショップを併設している。
4階は大阪で人気の老舗や路地裏の名店が集まるフロア。ランチから、昼呑み、夜の宴会まで幅広く対応する。出店店舗は、日本食・和食、中華、韓国料理、海鮮、イタリアン、洋食等、20店舗。
バルチカ03の最上階となる5階は呑みのニーズに特化したフロアで、路地裏の名店や行列の絶えない有名店、予約困難店が出店。梅田で働く30代後半から50代の男性をメインターゲットとした昭和の時代を彷彿とさせる横丁ゾーンをはじめ、焼肉や焼鳥、会食にも使える上質な割烹、会員制の居酒屋等、23店舗が出店する。
バルチカ03の営業時間は7時~23時(店舗により異なる)。施設面積は約6,500m2。「03」には「おっさん」の意味が込められている。
周辺では、同日の7月31日に大阪駅直結の商業施設「KITTE大阪」、9月6日に「グラングリーン大阪」内のうめきた公園の一部、ホテル、商業施設、中核機能施設が開業する予定。さらに2025年春に都市型ショッピングセンター「うめきたグリーンプレイス」が開業する。
大阪駅西側地区では、大阪の文化やビジネスの発展、イノベーションの創出につなげるための取り組みとして、アートプロジェクトが始動。複数のクリエーターがパブリックアートを制作し、大阪駅の西側エリアに展示する。プロジェクトには「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの作者である荒木飛呂彦氏が参加。かつて大阪駅のシンボルとなっていた「噴水小僧」をテーマにした自身初挑戦となるパブリックアートを制作し、イノゲート大阪に設置する。
噴水小僧は、頭上にハスの葉を掲げる高さ1.2mの銅像で、1901年に大阪駅2代目駅舎が開業した際に2体設置された。その後1体は⾏方不明となったが、残る1体は1940年の3代目駅舎完成とともに大阪駅中央のコンコースに飾られて以降、待ち合わせ場所の目印として使われるようになった。2004年に5代目駅舎改修に伴って移転され、現在は京都鉄道博物館に保管されている。