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「サントリー天然水」1L、形状を刷新 大容量パーソナル需要

サントリー食品インターナショナルは、「サントリー天然水」1Lペットボトルの容器形状を刷新し、5月28日から全国でリニューアル発売する。価格は180円。

これまで1Lタイプは家庭向けの中容量サイズとして位置付けていたが、近年の購買動向を分析してみると、家庭向けの2Lよりも、パーソナルサイズの550mlペットボトルに似た購買状況が確認できたという。ユーザーの声からも、水をたくさん飲みたい時のパーソナル用途としての飲用が増加していることもわかった。

こうした背景から、1Lタイプを家庭向けの中容量サイズという考え方から、1人でたくさん飲む「パーソナル大容量」という考え方に発想を転換し、容器を刷新。清冽さを維持したまま、片手で持って直接飲用しやすく、またリュックのサイドポケットなどにも入れて持ち運びやすい胴径・形状へと変更する。

サイズは、従来が90×230mm(直径×高さ)だったのに対し、新形状では72×262mm(同)となる。

ミネラルウォーター市場は、健康志向や気候の亜熱帯化、備蓄需要など、さまざまな背景から、年代問わず飲用が習慣化され、伸長を続けているという。また、1人あたりのミネラルウォーター飲用量も年々高まっている。

サントリー天然水は、ブランド計で2023年の年間販売数量が1億3,830万ケース(対前年比7%増)と、過去最高実績となった。中でも「サントリー天然水」1Lは、対前年70%増と販売数量が大幅に拡大している。

また、今回の形状変更は、2024年問題のトラックドライバー不足も意識し、積載効率の向上も図った。1パレットあたりの積載数がこれまでの50ケースから60ケースとなり、輸送効率は1割程度向上するという。