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JR東京駅、南通路を拡大。エキュートは8月終了
2024年5月8日 15:38
JR東日本は、5月より東京駅南通路周辺整備に着手する。丸の内南口と八重洲南口を結ぶ改札内南通路の改良、バリアフリー機能の強化、待合広場の開設をはじめとした駅サービス機能の強化、店舗エリアの拡大などを行なう。整備対象はJR東京駅地下1階、1階改札内外。全体完成時期は2031年度冬を予定している。
東京駅構内・駅周辺の整備・開発は、「TOKYO STATIONCITY」のコンセプトのもと、2002年から丸の内駅舎の保存・復原、八重洲口開発、丸の内駅前広場の整備、北通路周辺整備などで進められてきた。
2022年3月からは、地下1階の南部東西自由通路の新設工事を行なっており、今回新たに中央通路南側の地下1階および1階において、駅改良工事に着手する。
約9,500m2の新たな空間を創出し、南通路の拡幅やバリアフリー機能の強化なども行なう。駅の利便性・快適性を向上し、国内外の乗客が快適に利用できる環境を整備する。
丸の内南口と八重洲南口の改札内を結ぶ南通路は、大きな手荷物を持つ乗客の利用が多く混雑しているため、通路幅員を現在の約15mから約20mに拡張。天井高も約2.4mから約2.6m~3.0mに高くし、明るく開放感のある通路に改良する。コンコースの直線化により見通しも改善し、わかりやすく快適な駅を実現する。
バリアフリー機能の強化は、中央通路南側においてエレベーターを新設・大型化。南通路に段差対応スロープを新設し、車椅子を利用する乗客や大きな荷物を持つ乗客、ベビーカー利用者にスムーズな移動環境を実現し、利便性向上を図る。
駅サービス機能も向上し、吹抜けのあるシンボリックな空間に隣接する待合広場(合計約300m2)を地下1階と1階に整備。待合機能を強化することにより、改札内滞在者の着席ニーズに応えるとともに、日本各地の魅力を伝える情報発信・イベントなども行なう。地下1階の待合広場周辺では改札内トイレ(多機能トイレ含む)や手荷物預かり所を整備する。
南通路周辺の1階既存店舗は拡大・リニューアルするとともに、新たに生み出される地下1階のスペースに店舗を設置する。1階では乗り換え客のニーズを満たすほか、新たな出会いや発見のある店舗展開を行なう。
工事に伴い、南通路周辺の店舗は順次営業を終了。エキュート東京については段階的に店舗を閉店し、8月頃に全店舗の営業を終了する予定。
2029年頃に暫定供用開始を予定している地下1階の南部東西自由通路周辺は、店舗などを新設し、自由通路の賑わい創出を図る。
整備の全体概要は、整備面積が約18,100m2。売り場面積は約4,400m2。エレベーター新設が4基、大型化が3基、エスカレーター新設が2基、段差対応スロープが1カ所。