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ジョルダン、MaaSフル対応の新「乗換案内 」アプリ
2024年5月8日 14:04
ジョルダンは、スマートフォン向けアプリ「乗換案内」を大幅アップデートした「乗換案内 version 6」の提供を開始した。公共交通機関の経路検索機能に加え、トータル・マルチモーダル経路検索、予約・発券・配車、お出かけ先情報などの機能を搭載する。利用は無料。
乗換案内 version 6では、経路検索アプリから、移動の目的を最適なルート・移動手段で繋ぐ「次世代の移動情報検索プラットフォーム」として、移動に関するすべてを網羅するMaaSアプリケーションとなることを目指す。
主な新機能は今後実装予定のものを含めると、「トータル・マルチモーダル経路検索」「予約・発券・配車」「お出かけ先情報」「リアルタイム遅延情報」の4つ。
トータル・マルチモーダル経路検索では、これまでの公共交通に加え、レンタカー、シェアサイクルや、キックボードなどを含めた「新しい移動手段」を組み合わせた経路検索を提供する。
全国で新しい移動手段としてAIオンデマンドバス、デマンド型交通、相乗りタクシー、カーシェアリング、シェアサイクルやシェアキックボードなどの導入が進んでいることから、これらの移動手段に対応。渋滞を避ける、駐車場の心配をせずに移動する、環境に優しい移動手段を選択するといった快適な移動につなげる。機能追加にあたっては、経路検索エンジンの拡張を行なっている。
予約・発券・配車は、経路検索結果上からお得なチケットが購入できる機能。乗換案内アプリがそのまま乗車券になる「ジョルダンモバイルチケット」として提供する。
これまでも全国の鉄道・バス事業者の交通系モバイルチケット・企画乗車券として提供しており、好評を得ていたという。また、検索結果に表示された新幹線や飛行機、私鉄特急の便を、各事業者の予約サイトと連携してダイレクト予約ができる。
今後は、現在連携中の新幹線や飛行機といった一次交通の予約・利用とあわせ、現地到着後の企画チケット・地域周遊パスポート(MaaSチケット)として、観光商品や周遊クーポンなどを取り入れながら、地域周遊コンテンツの造成を目指す。
お出かけ先情報については、行き先の周辺情報、イベント情報、クーポン情報などを提供する。
アプリTOP画面には「お出かけコンテンツ」を実装し、乗換案内サービスでカバーしている全国の観光コンテンツを紹介。移動の目的作りをアシストする。観光スポットは一覧表示、地図からの地域選択の2通りの検索に対応。また現在地からのスポットtoスポット検索にも対応し、興味のある観光スポットまでのルートをワンタップで検索できる。
現在、乗換案内アプリ内に実装しているスマートシティモードは、特定の地域をフォーカスしたモードとなっており、自治体・観光協会などと情報連携した細かなスポット情報の掲載が可能。現地に到着してからの地域周遊にも活用できるとしている。今後、提供エリア拡大予定。
リアルタイム遅延情報については、バス接近情報の提供を皮切りに、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄などの「鉄道リアルタイム遅延情報」と連携した案内を提供してきた。これらの情報は日常利用の利便性向上だけではなく、災害時も含めた案内にも有効との考えから、リアルタイムな運行情報の提供を強化する。
ジョルダンは、保有しているMaaSプラットフォーム「J MaaS」と、検索回数月間2億回を超える多様な経路データとの連携を通じた提供サービスの拡張を目指している。
現在推進している拡張機能には、「経路データと自動運転・自律走行ロボットとの予約連携や経路連携」「利用者の属性データを踏まえたパーソナライズされた経路検索」などがある。また、「障害者が希望する経路の交通事業者への事前サポート連絡」など、4月より施行された障害者差別解消法の改正法において義務化された合理的配慮の提供に資するデータ連携サービスも計画している。