楽天ラクマ、米eBayへの出品開始

フリマアプリ「楽天ラクマ」は、リユース事業者が中心に出店する「ラクマ公式ショップ」の一部出店者の商品を、「eBay」に出品する試験運用を開始した。これにより、「eBay」の米国サイト「eBay.com」を利用するユーザーが、「ラクマ公式ショップ」に出品されている一部商品を購入可能になる。

国内のEコマース事業者が海外のオンライン・マーケットプレイスに独自に出店する場合、買い手の居住国により言語や国際配送に必要な手続きの違いがあるため、独自のノウハウが必要になる。今回の取り組みでは、そうした業務を「楽天ラクマ」が提携する事業者が担うことで、「ラクマ公式ショップ」の出店事業者が、国内での取引と同様に海外への越境販売ができるスキームを提供する。

日本で販売・使用されたリユース品が海外バイヤーから「Used in JAPAN」と称され、保存状態の良さなどから｢高品質・低価格｣という意味で注目されているという。中でも、「eBay」の主力マーケットである米国ではリユース品需要の高まりが顕著で、「eBay」への出品によって日本のリユース品におけるさらなる販路拡大が可能になると考え、試験運用が開始された。

eBayの日本法人であるイーベイ・ジャパンが発表した、2023年の日本における出品者の年間販売額実績では、「レディース アパレル＆バッグ ブランド小物」と「時計・パーツ＆アクセサリー」カテゴリが2022年に続き上位を占めたことから、試験運用期間中は、特に需要が高いファッションカテゴリの商品を、希望する7ショップが出品する。

今後は、「ラクマ公式ショップ」の販路拡大と、出店者の海外販売促進を図るほか、試験運用によるユーザーの反応をみながら、本格提供を検討する。