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Boston Dynamics、完全電動になった人型ロボット「Atlas」

Boston Dynamicsは、16日に引退を発表した油圧式人型ロボット「Atlas」の後継機として、完全電動式になった「Atlas」を発表した。

同社では、人型ロボットは人間向けに設計された世界で働くロボットとして有効と考えているが、人間を支援するためのロボットとして、人型としてその動作に制限を加える物では無いとしている。

電動式のAtlasは、従来のAtlasよりもさらに可動範囲が広がり、より強く器用で、機敏になるよう設計されているという。人型の可動範囲に制限されることなく、タスクを実行するために可能な限り効率的な方法で動作する。

現在公開されている動画では、うつ伏せ状態のAtlasが起き上がる様子が確認できるが、人間の関節の動きとは全く異なる方法で起き上がっていることがわかる。

うつ伏せの状態
うつ伏せ状態から足が跳ね上がったかとおもうと
そのまま足の付け根が回転して足の裏が地面に接地
人間ではあり得ない関節の動きで起き上がる
うつ伏せ状態だったので、顔はこちらを向いていても背中はこちらを向いたまま
胴体が回転して
頭も胴体も正常な状態になった

Atlasは、2013年に初めて公開され、ダンスやパルクールをするなど、その高い運動性能で注目された人型ロボット。Boston Dynamicsは、油圧式Atlasの最新版「HD Atlas」の引退発表とともに、Atlasのこれまでの歩みを振り返る動画を公開している。同社は、今後もHD Atlas開発で得られた知見を活かしながら、人型ロボットの開発を継続する。