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日本初の預金型ステーブルコイン「トチカ」発行開始
2024年4月1日 18:48
北國銀行は、北國銀行が主体となって発行する、日本初の預金型ステーブルコイン「トチカ」の提供を開始した。
北國銀行はDigital Platformerと共同で、ブロックチェーンを活用したデジタル地域通貨サービス「トチツーカ」を提供している。「トチツーカ」アプリ上では、自治体が発行するポイント「トチポ」に加えて、新たに北國銀行が発行する日本初の預金型ステーブルコイン「トチカ」が利用可能になった。「トチツーカ」アプリでは2種類の地域通貨を利用できることになる。
新たに発行される「トチカ」は、北國銀行が発行主体となり、マイナンバーカードを持ち、普通預金口座(当面は北國銀行の普通預金口座)を持つユーザーを対象に発行。トチツーカ加盟店にて1トチカ=1円で利用できる。トチカ残高の換金(口座への振り込み)にも対応する。
トチツーカアプリ上では、チャージ用銀行預金口座の登録などを行なうことでトチカ口座が開設される。登録した銀行預金口座からチャージすることで、1トチカ=1円として、トチツーカ加盟店での支払いに利用できる。また加盟店側では、0.5%(税込)という国際的にも最低水準の決済手数料でキャッシュレス決済を導入できるメリットもあるとしている。
もうひとつの「トチポ」は、自治体がマイナンバーカードを持つユーザーを対象に発行しているもの。当該自治体の加盟店にて、1トチポ=1円相当で利用できる。口座とは連携しておらず、換金はできない。現在利用可能な自治体は石川県珠洲市のみとなっている。
北國銀行では、決済手数料の負担を課題としてキャッシュレス決済を導入していない事業者や、紙ベースの商品券事業などに向け、トチツーカの採用を働きかけ、デジタルシフトを進めていく。
今後は「トチカ」において、ユーザー同士でトチカを送れる個人間送金機能を2024年以内に実装する計画。また、石川県外においても、ほかの金融機関による預金型ステーブルコインの発行はサービスの普及に不可欠とし、金融機関の導入に協力していく方針。