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xAI、大規模言語モデル「Grok-1.5」発表 来週にはXが対応

イーロン・マスク氏率いるAI企業のxAIは28日(米国時間)、大規模言語モデル(LLM)「Grok」の最新バージョンとなるGrok-1.5を発表した。早期テスターと既存のGrokユーザーに近日中に提供開始する。

Grok-1.5では、推論機能を改善し、コンテキストの長さを128,000トークンに強化。長い文脈の理解を大幅に向上したという。

特徴的な改良点として、コーディングと数学関連のタスクにおけるパフォーマンスの向上が挙げられている。xAIのテストでは、Grok-1.5はMATHベンチマークで50.6%、GSM8Kベンチマークで90%のスコアを達成。コード生成と問題解決能力を評価するHumanEvalベンチマークでは74.1%のスコアを獲得しており、多くのベンチマークで他のモデルを超えているとする。

長い文脈の理解も大幅に向上し、より複雑なプロンプトも扱えるようになっているという。既存ユーザー向けに近日公開されるほか、「X上でも来週には使えるようになる」とマスク氏が投稿している。

なお、Grok-1.0は先日オープンソース化し、Apache 2.0ライセンスで公開されている。