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マイナポータル、新正式版がスタート

3月24日、「マイナポータル」の「実証版」が正式サービスとなった。これまでの正式版(旧デザイン)のトップページが選べなくなり、これまで実証版としていたデザインが正式版となる。

マイナポータル実証版が正式版に。左は従来のデザイン

マイナポータルは、子育てや介護などの行政手続の検索やオンライン申請などが行なえる「オンラインの行政窓口」。医療費や薬剤情報の確認や民間サービスとも連携した確定申告の準備、行政からのお知らせの確認、引っ越しのワンストップサービスなどに対応している。

マイナポータルは2017年に始まったが、使いやすさの向上のため、2022年12月に「実証α版」をスタート。従来のマイナポータルと並行した形でユーザーも利用可能とし、開発段階から利用者に使ってもらうことでより使いやすいサービスを目指すとしていた。

'23年8月にβ版に移行し、機能強化を図るとともにデフォルト画面をβ版に切り替えており、マイナポータルの多くの機能は実証β版でも利用可能となった。また、'24年1月にはPC版においても新デザインに対応している。

新マイナポータルの特徴(2023年12月デジタル庁資料から)

河野太郎デジタル大臣は22日の会見で、「トップページで旧デザインが選べたが、新デザインに移行する。今後もフィードバックを頂きながら更に使いやすいものにしていきたい」と説明。確定申告でのマイナポータル利用については、国税庁の担当部分も含めて多くの指摘があったが、「次の確定申告にむけて対応していきたい」とした。

なお、Androidスマートフォンではマイナンバーカードの電子証明書機能を搭載した「スマホ用電子証明書搭載サービス」を開始しており、2024年度には確定申告にも対応予定。現在、iPhoneはスマホ用電子証明書に対応していないが、河野大臣は「アップルには来年(2025年1月開始)の確定申告に間に合うよね、と申し上げている」と言及した。