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品川駅前に29階建て複合施設 商業・MICE・トヨタ東京本社

京浜急行電鉄は、旧シナガワグース敷地における開発計画の事業化を正式決定。オフィス、商業、ホテル、MICE等により構成される複合施設建設が、2029年度の開業を目指して進められる。計画建物内オフィスの一部をトヨタ自動車が取得し、新たな東京本社として開業する。

東京都港区高輪3丁目地区における「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」として、地上29階・地下4階、高さ約160mの複合施設を開発する。敷地面積は約23,600m2、延床面積は約313,100m2。事業主体は京急電鉄とトヨタ。新築工事着工は2025年度予定。

位置図
現在の計画敷地(2月9日時点)

国際交流拠点・品川にふさわしい複合施設を目指しており、オフィス、商業、ホテルのほか、MICE施設としてカンファレンス、多目的ホールの整備を予定している。ターミナル駅前でありながら豊かな自然に恵まれた環境や、旧宮邸や大名屋敷など古くからの迎賓の地としての役割を継承し、世界から訪日した人をもてなす品川駅前の顔にふさわしいまちづくりを推進する。

トヨタが開業する新東京本社は、自動化や電動化など自動車産業の概念が大きく変わる中、新たな領域を中心とした取り組みをリードする重要な拠点のひとつとして、ソフトウェア開発機能の配置や、実証に必要な設備の導入を含め、多様な仲間が集う協創の場を目指す。

最新のオフィス設備に加え、オフィス内へのモビリティ実機の持ち込みを可能にするなど、多様な人材がクリエイティビリティを発揮できる環境づくりを行なう。あわせて、新しい働き方を実践できる福利厚生等の制度およびインフラの導入も検討する。