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関西鉄道7社の「KANSAI MaaS」、万博対応や電子チケット強化へ

大阪の主要鉄道会社7社によるスマートフォンアプリ「KANSAI MaaS」は4日、新たに観光対応機能を強化した。また、万博対応や電子チケットサービスの強化なども進め、2025年開催の大阪・関西万博に向けた観光需要促進を目指す。

KANSAI MaaSは、関西地域の乗換経路検索や電子チケット、レジャー・宿泊施設・モデルコース等の観光関連情報のほか、駅構内図や列車走行位置情報などをワンストップで提供するアプリ。大阪市高速電気軌道、近鉄グループホールディングス、京阪ホールディングス、南海電気鉄道、JR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道の鉄道7社を運営主体とする関西MaaS協議会が運営する。

新機能として、ユーザーの登録情報に基づくおすすめ情報提供サービスを開始。「スポット」「モデルコース」画面で並び替えに「おすすめ順」を新設し、選択すると、ユーザーごとにオススメのスポットやモデルコースを紹介する。

また、経路検索時の鉄道予約サイト連携を強化。経路検索結果で近鉄、京阪電車、南海、JR西日本において、特急電車など座席指定を伴う列車が表示された場合に、それぞれの予約サイトへ遷移する。

万博対応サービスも追加予定。万博会場-近隣の主要駅間で運行されるバス(駅シャトルバス)の乗車券を予約・決済できる機能を2024年度中に搭載する。

電子チケットサービスは、2024年度冬に追加。QRコード乗車券サービス「スルッとQRtto(スルッとクルット)」を活用する交通事業者とJR西日本の改札機が利用可能となる電子チケットを、購入可能とする。これにより、KANSAI MaaS に表示されるQRコードを改札機で読み取ることで、関西一円の交通事業者で利用できるデジタル乗車券サービスを実現する。