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ペダルを漕がない「電動サイクル」発売 免許不要の特定原付「NFR-01Pro」
2024年3月14日 12:12
電動パーソナルモビリティを手掛けるglafitは、特定小型原動機付自転車(特定原付)タイプの新しい電動バイク「電動サイクル NFR-01Pro」を3月14日からMakuakeで先行販売開始した。価格は先行早割などで218,790円~。3月14日時点では、5月末までの発送と告知している。カラーはMatt BlackとLatte Beigeの2色。
特定原付は、'23年7月施行の改正道路交通法により追加された新たなカテゴリ。免許必須の従来の「原動機付自転車(一般原付)」と異なり、免許不要で16歳以上であれば運転できる「特定小型原動機付自転車(特定原付)」が新設され、今回の「電動サイクル」も特定原付に区分される。
特定原付は電動キックボードが多いが、今回の「NFR-01Pro」は「電動サイクル」として提案。動力源として電力を利用する“電動”とmotorcycle(オートバイ)の“cycle”を掛け合わせた造語だが、glafitでは16歳以上の学生の通学や免許返納後のシニアのお出かけにも使える新たなパーソナル電動モビリティ=「電動サイクル」として提案していく。
NFR-01Proは、自転車のように漕ぐことなく移動でき、右手にあるアクセススロットルを回すだけで走り出す。ブレーキは自転車と同じ操作方法で、前後のディスクブレーキが作動する。ペダルはあるがクランクは無く、漕がずに足を置くだけのものとなる。
最高時速は20km/h(車道走行モード)。歩道を走る場合は、6km/hで歩道走行モードを選ぶ必要があり、その場合メーター表示も切り替わる。
電動キックボードとの違いとしては、多くの人が慣れている自転車に近い乗車姿勢を確保できることや、電動キックボードに比べ大径タイヤで段差超えの際にも姿勢を崩しにくいこと、下重心でバランスが取りやすいなど、「安定性」をアピールしている。
glafitでは「HELLO CYCLING」のシェアモビリティとして電動サイクル「NFR-01」を開発・供給している。その際に培った高い耐久性やIoT技術などを取り込み、スペックアップしたモデルとして「NFR-01Pro」を一般販売する。
オリジナル設計のバッテリーマネジメントシステムを搭載した48Vのバッテリーと、速度域20km/hに最適チューニングした低中速域高トルク型、定格出力500wのインホイルモーターを採用。バッテリーは、着脱をワンタッチで行なえるように設計している。また、車体にバッテリーを付けたまま充電も可能。1回の充電で40km走行できる。
ハンドルポストと足置きのペダル部分がワンタッチで折りたためるため、コンパクトに収納可能。玄関スペースなど、限られたスペースでの保管できるという。また折りたたんでの車載にも対応する。
特定原付で初という4G LTE通信を内蔵。スマートロックとアプリによる管理に対応し、特定原付の販売ガイドラインを遵守するため、年齢確認やナンバー登録、自賠責保険加入の登録ができない限り車両の電源が入らないようになっている。
また、乗り始めのテストを実施するなど、乗り出しがスムーズになるようにサポート。特定小型原付の事前準備がスマホアプリだけでできる「日本初のシステム」としている。
アプリからはバッテリー残量やバイクの位置情報を確認できる。またアプリから鍵の解錠も行なえる。本体サイズは1,300×560×1,080mm(全長×幅×高さ)、重量は24kg(バッテリー装着時)。