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京王「高尾山きっぷ」でタッチ決済乗車 ケーブルカー/リフトのタッチ乗車は全国初
2024年2月28日 11:22
京王電鉄と高尾登山電鉄は、京王電鉄の一部の駅と高尾登山電鉄のケーブルカー・リフトにおいて「タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)」や「QRコード」を活用した「高尾山きっぷ」発売の実証実験を3月25日から開始する。
タッチ決済によるケーブルカーとリフトの乗車サービスは全国初の取組み。
京王電鉄では、観光地として人気の高い高尾山などへ訪問する国内外の人にも、使い慣れたタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォンなどで、便利に移動できる乗車サービスを実現する。
「高尾山きっぷ」は現在、各駅自動券売機で発売している。これをクレジットカードやスマートフォンなどで利用可能とすることで、利用促進や沿線の回遊性向上による新たな移動需要の創出を目指す。
高尾山きっぷでは、(1)「京王線・井の頭線の一部の駅に設置した対応自動改札機を利用して乗車し、高尾山口駅にて下車」、(2)「高尾山で、ケーブルカー・リフトに乗車(片道利用、往復利用いずれも可)」、(3)「高尾山口駅から乗車し、(1)で乗車した駅にて下車(往復同区間の鉄道利用)」に対応する。
今回のタッチ決済サービスは、この条件を同日に全て満たすことで、請求額を「高尾山きっぷ」金額と同額にする割引サービスとなる。割引の処理は、利用日の翌日以降に行ない、新宿からの価格は1,420円(往復)。
サービス開始時点では、対応自動改札機設置駅(高尾山口駅除く)からの利用に限定される。設置駅は、新宿や笹塚、千歳烏山、調布、府中、渋谷、下北沢、吉祥寺など18駅26カ所。
新宿(百貨店口、西口、新線口、新都心口)、笹塚、千歳烏山(北口、南口、西口)、つつじヶ丘、調布(中央口)、府中(北口、南口)、分倍河原(京王改札)、聖蹟桜ヶ丘(西口、東口、せいせき口)、高幡不動、京王八王子(中央口)、高尾(京王南口)、高尾山口、京王多摩センター(中央口)、橋本、渋谷(中央口)、下北沢(中央口)、明大前(中央口)、吉祥寺
未設置駅は、2024年度に順次設置を進め、'24年度内の全駅設置完了を予定している。
タッチ決済対応ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。Mastercardは順次追加予定。
また、「TAMa-GO Eチケットサイト」を新たにオープンし、同サイト内で「高尾山きっぷ」を発売。チケット購入後、スマートフォンに表示されたQRコードを京王線・井の頭線の一部の駅に設置した対応自動改札機や、高尾山ケーブルカー・リフトの乗車改札に設置した専用リーダにかざすことで利用可能になる。詳細は後日発表する。
これにより、「高尾山きっぷ」は自動販売機で当日購入(紙の切符)、タッチ決済乗車、QRチケット事前購入の3つの購入手段が用意されることとなる。