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神戸旧居留地「日本真珠会館」跡地にパールミュージアム継承の複合施設
2024年2月9日 20:00
東京建物は、老朽化のため2023年3月に閉館した日本の真珠産業の拠点「日本真珠会館」の跡地において、共同住宅・展示場・事務所を含む複合施設の開発に取り組む。竣工は2026年6月頃を予定し、日本真珠会館に設けられていた「神戸パールミュージアム」などを再オープンする。
日本真珠会館は1952(昭和27)年に兵庫県などが真珠産業の検査や取引の拠点として整備した建物。建築家・光安義光氏が設計し、神戸を象徴するモダニズム建築として評価されていた。規模は敷地面積約740m2、鉄筋コンクリート造地上4階・地下1階建て。
神戸は世界で流通する真珠の約70%の選別加工を行なう真珠産業の集積地で、日本真珠会館には真珠の魅力を伝える模型等を展示する「神戸パールミュージアム」や、真珠の入札を行なう「入札会場」などが設けられていた。
建物・設備の老朽化が進んでいたことから、2014年に建替えが決まり、2023年3月に日本真珠会館、神戸パールミュージアムは閉館した。
再開発では、地上13階、地下1階、延床面積約5,802m2の建物を建設。日本真珠会館を所有していた日本真珠輸出組合が1階・2階部分に新たな「日本真珠会館」を設け、神戸パールミュージアムや入札会場などの施設を再オープンする。
所在地は兵庫県神戸市中央区東町122番1、伊藤町121番2(地番)で、神戸旧居留地に立地する。現在は、旧日本真珠会館の解体工事が進められている。